トップページ > かみあわせのブログ > 顎関節症(かみあわせ)と姿勢 東京都内の歯医者 

顎関節症(かみあわせ)と姿勢 東京都内の歯医者 

顎関節症。
・口があかない
・顎が痛い、音がなる
・首が痛い、肩がこる
・めまいなどの不定愁訴

頭頸部領域にの痛みや違和感を顎関節症」といいます。

2000年までの論文において、顎関節症の原因は、「精神的ストレス」とされており、「かみあわせ」はその「増悪因子」であると結論づけられています。




しかし、顎関節症は、多くの因子が絡まり生ずる疾患です。決してストレスだけが原因ではないでしょう。

原因の1つに「全身のバランスが崩れ」があります。全身バランスの崩れが、その人の持つ「許容量」を越えたときに発症するのです。

かみあわせ(咬合)」に異常があるから ただちに症状が発現するのではなく、生活習慣やストレスなどから、全身の姿勢が徐々に崩れ、限界を越えた時、そこにかみあわせ(咬合)の異常があると発症するのです。

かみあわせ」はしっかりと整備されて然るべきではありますが、「かみあわせ」だけで症状が発現することはなく、「かみあわせ」は増悪因子であり、唯一の原因ではないのです。

上下の歯の接触関係は、姿勢によって容易に変化すると論文で明記されており、「かみあわせ」を調整する、採得する際にはその姿勢への注意深い配慮が必要であるとされています。

写真は患者様の一例です。
頭部は前傾し、いわゆる「猫背」。腰は前彎している状態です。
「アッパー&ローワークロスシンドローム」という全身の前後的な筋バランスの崩れが認められます。
大変まじめな方で、一生懸命に仕事に打ち込んでいらっしゃるご様子。お仕事の内容から前かがみとなることが多いことから、かみあわせにも不具合を生じていらっしゃるようでした。
また、頸部が左に傾斜しており、前後左右的に筋バランスが崩れていることがわかります。

このような症例に対しては、適正なる「かみあわせ」「下顎位」を決定することは難しく、仮歯やスプリント(マウスピース)を用いて、全身姿勢への配慮も行い、適正なるかみあわせを見定めていく必要があるでしょう。

頸部前傾姿勢では、首の後ろ「後頭下筋群」の緊張が顕著となっており、この筋群の緊張は「精神的ストレス」と明確な関連があるとされています。

歯科治療をきっかけに頭頸部領域の症状が発現した患者様が多数いらっしゃいます。
当院では、このような全身の姿勢診査や顔貌形態の精査など、多数にわたる診査項目のもとに、その原因を突き止めています。

歯科治療によるかみあわせの変化は、症状発現の「きっかけ」であり、おおもとの原因は、長年にわたるお身体の変化、ひずみが原因であるというのが私の臨床の実感です。
「自分の身体は変化しない、自分の歯は変化しない 」
こんなお考えをお持ちの方がほとんどです。

しかし、成長期を終え、20歳を過ぎればお身体はひずみ衰えていきます。

それまでもっていた特徴がさらに大きくクローズアップして現れてくるのです。
少し猫背であった方は、さらに大きく猫背となる。といったように。

身体も、自身を取り巻く環境も 日々変化するものです。

その変化を感じ取り、自分の身体にやさしく、変化に対応してあげること。
これがとても大切なことではないかと 日々の臨床で実感しております。