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根管治療 破折ファイル



根管治療中に使用器具であるファイル(極細のステンレスチール製のヤスリ、ニッケルチタン製のヤスリ)が歯の根管内で折れ、そのまま残存している症例をしばしばみかけます。痛みがでていないのであれば経過観察で定期的に様子を診ることもいいでしょう。しかし、本症例のように痛みがある場合は、治療が必要となります。赤矢印の先にファイルがあります。拡大したのが右レントゲン写真です。黄色矢印の先に黒い病巣を形成し、その原因が白色矢印の先に薄い白線が認められれます。これが折れた(破折した)ファイルです。



×3(3倍拡大)では微かに破折ファイルが見えます、、、?×12.5倍では破折したファイル(シルバー)を見ることができます。これを極細の超音波チップを用いて丁寧に除去します。
×3ですら見えません。肉眼では限界があります。

では、ファイルが破折した場合、している場合、必ず除去しなくていけないのでしょうか?
これにはいくつかの判断要素があります。

1.根管内の感染程度
2.破折のタイミング
3.破折位置
4.治療環境 ラバーダム マイクロスコープはあるか?
5. 術者のスキル
1,2はファイル除去の必要性について、
3-5はその難易度の評価として判断に用いています。


そこに、除去を行った場合のリスクと得られる予後の良しあしを天秤にかけ、患者様と十分に話し合い、治療法の決定を行うべきであろうと考えられます。(対処法についてはこちらをご参照ください)



破折ファイルが浮き上がってきました(左写真)。ファイル除去で根管に穴をあけてはいけません。慎重に慎重に! 除去したファイルが右写真です。これで痛みはなくなります。



根管内を薬液を使用して消毒します。その薬液の効果をあげるために薬液に微振動を加え、キャビテーションにてさらに清掃消毒です。きれいになった根管内が右写真。さらに1週間、水酸化カルシウムにて経過を観察して根管治療は終了です。

適切な処置で、歯は抜かずに残せます。Hさん良かったですね(^^♪


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