より自然で審美的な歯科治療とは?都内新橋虎ノ門内幸町神谷町霞ヶ関歯医者

上顎右側側切歯、犬歯のむし歯治療。
表題にさせて頂いた「より自然で審美的に美しい歯科治療」といっても、特別なことをするわけではありませせん。

私の考える審美的な歯科治療は、私が大学院で修行中のころにさかのぼります。博士号取得に臨床と研究、教育に精進していた大学院の4年生の頃、韓国の審美歯科学会会長と会食をする機会がありました。
恩師の代役としてお相手をさせて頂き、とても緊張したのを憶えています。話す内容もなく、そのころの私は「かみあわせ・咀嚼機能」などの「顎口腔機能(口周囲全般の機能のこと)」に関わる研究にたずさわっていたこともあり、審美歯科学会のトップにこんな質問をぶつけてみました。

「審美を追求すれば、機能の回復はできますか?それとも、機能を追求すれば、審美もおのずと得られますか?」

「いい質問だね、機能を追求した治療であれば、おのずと審美は得られるね。しかし、審美だけを追求しても、機能は伴わないこともあるよ」

歯科治療とは、炎症のコントロールと力のコントロール。とてもシンプルです。

炎症とは、口内に存在する「むし歯菌・歯周病菌の感染」を取り除くこと。取り除けば自然と治ります。取り除くことで生じた欠損(削った跡)に、「究極の偽物」をマイクロ単位で”精度高く”作り上げること、これが大切。そこに、「かむ、のみこむ、話す、くいしばる」などの「機能」に耐えうる形態を付与する、つまり歯に加わる「力(ちから)」をコントロールすることが、長持ちする治療結果を生みます。

機能が得らえるよう配慮した治療であれば、「審美」はおのずとついてくるのです。

歯科治療に大切なことは、
・徹底した感染の除去
・日夜使用する歯へかかる力に耐えうる形態
この2点を実現すべく、心身から診た治療が必要となります。

自然な歯科治療とは、なにも特別なこと、特別な方法、特別な材料があるわけではありません。医療として「あたりまえのことをあたりまえに」成すことで得られるが「審美歯科治療」でしょう。

本症例はまず、マイクロスコープにてむし歯を精査、神経を残すべくラバーダムをして、患部に唾液が混入しないよう配慮しつつ治療に臨みます。

しかし、むし歯は神経にまで及んでいたため、根管治療へと移行します。徹底した根管治療がその成功率を上げることとなります。その後は、ファイバーコアを植立仮歯を製作し、オールセラミックをかぶせることとなります。オールセラミックスは、日々使用する過酷極める口内環境に、物理的にも化学的にも安定して耐えうる優れた素材です。

隣接した歯のかぶせものは、長い年月の間に隙間からむし歯が進行している状態です。患者さまにはご説明した上で、定期的にメンテナンス・ご自身でのブラッシングの徹底で様子をみることとなっていますが、いずれ治療しなくてはいけません。

なにがいい治療なのか?どうすればいいのか?患者さまはわからないことばかりでしょう。お気軽にご相談下さい。

【セラミック治療・ホワイトニングについて】(保険外治療・自費治療)

治療内容

セラミック製の人工歯を用いて歯の欠損した部位を補ったり歯列を整えたり、特殊な薬剤やライトを使用して歯を漂白するなどして、美しい口元をつくります。

標準費用(自費・税別)

セラミック治療:45000円~165000円。ホワイトニング:35000円

治療期間・回数

①カウンセリング

②かたどり、かみあわせ

③セット

※口腔内の状況や治療内容により異なります。

メリット

セラミック治療により自然な白さや透明感のある口元を手に入れることで、銀歯が気になってうまく笑えないなどのコンプレックスを解消することができます。さらに芸能人のようなより白く美しい歯並びにすることもできます。また以前に入れた銀歯によるアレルギーが改善する場合もございます。ホワイトニングでは着色汚れを落とし、歯本来の自然な白さを取り戻します。

副作用やリスク

【セラミック治療】

歯を削ります。また場合によっては、治療箇所周囲の健康な歯を削ることもございます。歯を削ることで痛み・しみ・知覚過敏が起こることがあります。被せ物や詰め物は経年劣化する場合があります。

【ホワイトニング】

歯の変色の原因によっては、ホワイトニングによる改善が認められない場合があります。また治療・薬剤によって、知覚過敏や歯がしみたりすることがあります。