当院の日々の根管治療 東京都内内幸町虎ノ門新橋霞ヶ関の歯医者歯科

当院ではほぼすべての症例でラバーダムを装着し、根管治療を行っています。我々歯科医師も、患者さまも、慣れればとても楽。治療の準備や器具の滅菌消毒などに手間はかかりますが、治療の予後はとても良好です。

問診にて症状をうかがいつつ、レントゲンで精査します。レントゲンは像が重なるため、CTが確実ですが、実際にマイクロスコープで治療するのが更に確実な診断といえます。
(当院の診断基準はこちらをご参照ください)

見えるむし歯をしっかり除去してからKファイルで根管先端まで穿通し、除去します。このファイルのサイズは80μm~150μm。それ以上は本来ある根管の形態を壊しかねません。極細のKファイルを使用することがとても大切です。

その後は、根管内を薬液で消毒しやすいように根管上部を拡大します。その後はニッケルチタンファイルで根管先端部を清掃。この間すべての過程で次亜塩素酸を根管内に満たしつつ行うことがとても大切です。根管内のバクテリア感染除去に効果的であるとする論文に従い、10分以上の次亜塩素酸貼薬を心掛けます。

根管内清掃後は、水酸化カルシウムを必ず貼薬します。貼薬するとしないでは全く予後が異なります。また、従来より使用されていたホルマリンクレゾールなどは、治療を阻害するとする論文もあることから、当院では使用しておりません。

いまだ勉強の身ではありますが、基本に忠実に日々の診療を心掛けております。