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再根管治療 マイクロスコープ大切

右上第一大臼歯の再根管治療

情けないことですが、数年前に私自身が行った根管治療を再根管治療することとなりました。患者さまには申し訳ない気持ちでいっぱいですが、この数年で私の技術も知識も格段に進歩したことで、以前の治療の未熟さを痛感することとなった症例です。

処置前は、触っただけでも痛む状態。この状態で麻酔をして根管治療をすると、さらに痛みが増し、その痛みは数日間続きます。ここで根管治療をしてはいけません。現在の痛みの部位は「歯根膜」。この部位を刺激しないような「適切な対処」が必要となります。

適切な対処の数日後、痛みがなくなった状態で、再根管治療をすることとなりました。

根尖病変の広がりを明確にするために、CTを撮影したのが左の画像です。近心頬側根に根尖病変が認められます。

この歯は3つの歯根から成ります。そのうちの1つ、近心頬側根には根管(神経)が2つありますが、そのうちの1つは肉眼では見えません。この部位の治療ができていなかったと推測されました。実際の口内のマイクロスコープ画像が以下となります。



通法通りの3根管の根管充填がなされています。しかし髄床底の拡大清掃が未熟、もう一つの根管(MB2といいます)をマイクロスコープでみつけることができました。これが痛みの原因です。

この当時、5倍の拡大鏡をつけての診療でしたが、その知識不足とマイクロスコープが無かったこともあり、これが限界でした。

この部位を適切に根管治療を行うことで、治癒に向かいます。
根管治療に限りませんが、正しい治療コンセプトと適切な環境づくり(CTやマイクロスコープなど)がとても大切であるということを反省させられた症例です。