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根管治療 失敗 

その症例が失敗なのか?「良い根管治療」なのか?は、以下の点をチェックすればわかります。

よい根管治療とは、
適切な機械的拡大・清掃が為されている。
ガッタパーチャとシーラーで適切な長さまで根充されている。
適切な歯冠修復がなされている。
症状がない、あるいはあっても治癒傾向にある。
(上記の良い根管治療についての詳細はこちらをご参照ください!)

すべて該当すればよい根管治療なので治療の必要はないでしょう。しかし、ひとつでも該当すれば治療は必要です。症状がないからといって治療を先送りにすることは、病変の拡大を許すことにつながります。

徹底的に治療しても治らないことがあるのが「根管治療」です。見えない細菌(バクテリア)を相手にして、油断・妥協は禁物です

上記の4項目に当てはまった場合、「では、なにが良くないのか??」を調べます。

そして、「その良くないことは解決できるのか?」を考えるのです。できるならば、即治療開始です。

しかし、できないならば、抜歯も治療の選択肢となります。

「診る人により、同じものも違うように見える」
私事で申し訳ありませんが、今の私は、同じ病態にある歯を診ても、昔の私とは全く異なります。診査する目と道具(マイクロスコープやCT)、そしてそれを診断する知識と技術、その問題点を解決する治療法の修得度合いはドクターによって千差万別です。

たとえば、こんな症例。

①~③までを満たしているようなレントゲン写真。患者さまにお話しを伺うと、前医ではもうこれ以上できない、治るから様子をみて!と言われ1年以上経過しているとのこと。これは上記の④に該当します。つまり良くない根管治療であり、治療が必要ということ!

では問題点はなにか?

CTとマイクロスコープで治療すると、本来の根管から逸脱した根管治療を行い、治療器具が根尖付近で破折し残存し、根尖病変を起こしていました。(本症例の詳細はこちらをクリック!)

そこで、当院にてCTで精査ラバーダム防湿にて破折ファイルを除去。逸脱してできた根尖付近の穴にはMTAを貼薬し、本来の根管は適切に根充することで治療を完了しました。痛みはなくなり、患者さまもひと安心。(この症例の詳細はこちらをご参照ください!)

〇 痛みの原因を疑う目を持つことが出来るか?そういった症例を経験しているか?
〇 レントゲンだけでなく、CTやマイクロスコープなどの診査機器はあるか?
〇 ラバーダムやニッケルチタンファイルなど、適切な根管治療を行える環境はあるか?
〇 破折ファイルの除去技術、それが不可能な場合の歯根端切除、MTAの取扱いをする技術はあるか?


本症例ではこういった知識と技術と経験、治療環境の整備が問われます。

「診る目をもち、その問題点を解決できる力をもつこと」
日々精進する中で、とてもとても大切なことだと思っております。