マイクロスコープ 根管治療 いつ治る?


複数の歯科医院を経て当院を受診された患者様。上顎大臼歯の根管治療を数年にわたり続けいるが一向に治らないとのこと。「膿んでいるので消毒しましょう」を繰り返して数年間、この期間、患者さまのお心持ちとしたら計り知れないものです。察するに余りある。
〇 何度通っても治らない
上写真は、初診時のレントゲン写真と根管内のマイクロスコープ画像です。ラバーダムを装着し根管内を診ると、排膿と出血が認められました。齲蝕検知液を使用して齲蝕(むし歯)を染色すると、むし歯の取り残しが認められます。「数年間も何をしていたのか…」患者様を思うと切なくなります。
肉眼では根管内を精査することは困難です。おそらく拡大鏡やマイクロスコープを使用せずの根管治療だったのでしょう。

術前にCTを撮影させて頂きます。上顎大臼歯では近心頬側根のおけるMB2イスムスを疑い治療する必要があります、CTはその鑑別に有用です。
〇 MB2とは何か?
〇 イスムスとは何か?
髄床底を整理した上で、汚れた根管内を拡大清掃します。次亜塩素酸が効きやすくなるように、06テーパーのニッケルチタンファイルを使用して#40(400ミクロン)の大きさまで根管を拡大します。その後は次亜塩素酸とEDTAを適切に使用して洗浄消毒します。「ラバーダムを使用せずに、長期間にわたり根管治療をしていた」ことから、根管内の象牙質内に細菌が潜伏感染している可能性があります。EDTAを効かせた後に、水酸化カルシウムを念のため貼薬し本日の治療は終了です。時間にして1時間ほど。次回で根管充填して根管治療は終了です。
治療の目的は、「原因の除去」。つまり細菌バクテリアの徹底駆除。それが為されるのであれば1回でも治療は終了します。感染の機会を与える複数回の根管治療は必要ありません。適切なコンセプトに基づき、適切な診断の上に行った根管治療で、治癒が得られないのであれば、更なる先への治療が必要となります。歯根端切除術であり、抜歯であり、インプラントでしょう。

〇 歯根端切除術、なぜ必要か?

当院では適切な道具立てのもと、適切なコンセプトに基づき根管治療を行います。一生に一度となる治療を目指す、当院の目標です。

―宮崎歯科医院について― 舩井(船井)幸雄先生の著書「退散せよ似非コンサルタント」(52頁の超プロの5条件で紹介される)や 私の知った良い歯科医師(歯医者)、信頼できる歯医者・名医として紹介され、インプラントかみあわせ(顎関節症)治療で多くの患者さまを拝見する歯科医院です。東京都内、新橋、内幸町、虎ノ門、虎ノ門ヒルズ、神谷町、霞ヶ関、新橋、内幸町、新橋、港区、千代田区だけでなく関東近県、全国から患者さまが来院されるため、ご来院の際はお電話・メールにてご予約いただけますようお願い致します。インプラントかみあわせだけでなく、マイクロスコープCT撮影ラバーダム防湿を駆使した最先端根管治療ホワイトニング審美歯科メタルフリー予防歯科・親知らずの抜歯・歯周病治療・一般むし歯治療など、痛くない麻酔、痛くない治療で行っております、安心してご通院頂けます。セカンドオピニオンやご相談、メール相談も多数頂いておりますのでお気軽にご相談ください。