マイクロスコープ オールセラミックス


 

再根管治療およびインプラント治療を主訴として来院された患者様。インプラント治療をしつつ、待期期間に前歯部の再根管治療と歯根端切除術を行いました。1回あたりの施術時間を長くいただけるとスムーズに治療が進行します。予約もキャンセルなく必ず来ていただける、そしたお口も長時間しっかりと開いていただける。施術者としては大変ありがたい患者様、淡々と通院していただき治癒へ努力される姿勢には頭の下がる思いです。。

上写真(左)は、ファイバーコアおよび仮歯が装着された状態です。

上写真(中央)は、「歯肉溝」にシルクの糸を巻き込んだ状態です。
オールセラミックスをかぶせる際、その境界を「歯肉溝内」に設定します。
⇒その設定位置についてはこちらをご参照ください


歯肉溝内に設定位置を設けることで、審美性の高いオールセラミックス治療が可能となります。上写真(右)は、シルクの糸を巻き、その境界を明確にした後に外し、歯の形を整えている状況です。大変細かな作業のため、当院ではマイクロスコープや10倍の拡大鏡を使用して歯を削り、形を整えます。この際、歯は「適正量」削ります。当然削りすぎはよくありません。しかし削らないのもさらに良くない。かぶせるオールセラミックスの厚みが薄くなってしまい強度不足につながってしまったり、オールセラミックスが厚く張り出てしまい、歯肉に問題を起こしたり、審美性の改善が不十分となってしまう恐れがあります。適正に「削る(形を整える)」必要があるのです。

歯の形を整え終わったら、再度シルクの糸を巻きます。この作業を「圧排」といいます、とても大切な治療ステップです。シルクの糸を巻きしばらく時間をおいた後、再度外して型どりをおこないます。

型どりには患者様に合わせたカスタムトレーを製作し、シリコーン材料で型どりします。オールセラミックスの製作には「精度」が重要です。一つ一つのステップに妥協なき施術が必要となります。

【セラミック治療・ホワイトニングについて】(保険外治療・自費治療)

治療内容

セラミック製の人工歯を用いて歯の欠損した部位を補ったり歯列を整えたり、特殊な薬剤やライトを使用して歯を漂白するなどして、美しい口元をつくります。

標準費用(自費・税別)

セラミック治療:45000円~165000円。ホワイトニング:35000円

治療期間・回数

①カウンセリング

②かたどり、かみあわせ

③セット

※口腔内の状況や治療内容により異なります。

メリット

セラミック治療により自然な白さや透明感のある口元を手に入れることで、銀歯が気になってうまく笑えないなどのコンプレックスを解消することができます。さらに芸能人のようなより白く美しい歯並びにすることもできます。また以前に入れた銀歯によるアレルギーが改善する場合もございます。ホワイトニングでは着色汚れを落とし、歯本来の自然な白さを取り戻します。

副作用やリスク

【セラミック治療】

歯を削ります。また場合によっては、治療箇所周囲の健康な歯を削ることもございます。歯を削ることで痛み・しみ・知覚過敏が起こることがあります。被せ物や詰め物は経年劣化する場合があります。

【ホワイトニング】

歯の変色の原因によっては、ホワイトニングによる改善が認められない場合があります。また治療・薬剤によって、知覚過敏や歯がしみたりすることがあります。