硬いものを噛むと痛い 動画

硬いものを噛んだ時だけ痛いということで来院された患者さま。場所は、左下第1大臼歯(6番目の歯)。第2大臼歯(7番目の歯)はすでに失われており、患歯は根管治療済みで銀合金が装着されていました。

痛みの原因は3つ。むしば、歯周病、かみあわせ
そのためには、「歯周ポケット検査」「かみあわせの検査」「レントゲン検査」この3つの検査を行い、患者さまの訴える症状と照らし合わせて除外診断を行います。

歯周ポケット検査とは、歯の周囲歯槽骨の有無を調べる検査です。針のような器具(プローブ)を用いて、周囲歯槽骨の有無を調べます。本症例では動画でもわかるように、歯の頬側(外側)中央部に8mm近い歯周ポケットがあります、つまり歯槽骨が失われているということです。この場合、疑われるのは2つ。「歯根が折れている」あるいは「歯周病が進行している」。後者の歯周病が進行している場合はこの部位だけでなく、すべての歯周ポケットが深くなるため、原因としては考えにくい。つまり歯が折れている場合を疑います。

また、本症例のようにガチッとはまり込んだ噛み合わせをされている場合、その噛む力がダイレクトに歯に伝わり、周囲歯槽骨をなくすことがあります。つまりかみあわせを原因として歯槽骨が溶けてなくなってしまうのです。

そのような症例では、かみあわせの調整を行い、その力を「逃がす」ことをします。

かみあわせの調整部位は以下の通りです。

かみあわせ、つまりかぶせもの接触不良によるものであれば、この黄色矢印を調整することで力を逃がすことが可能です。

硬いものだけ噛むと痛い。本症例では以下のような原因が考えられます。
① かむちからが強く負担がかかっている
→かみあわせの調整
マウスピースの夜間装着
→後方臼歯へインプラント
歯根が折れている可能性がある
→まずは投薬と洗浄で経過観察
③ 歯周病は考えにくい
根尖病変も疑われるが、その際は「硬いものだけ」とはならない。

できるだけ歯を抜かないためには、適切な診査と適切な診断が有効な方法といえます。当院ではその点に注力し、日々の臨床に取り組んでおります。


―宮崎歯科医院について― 舩井(船井)幸雄先生の著書「退散せよ似非コンサルタント」(52頁の超プロの5条件で紹介される)や 私の知った良い歯科医師(歯医者)、信頼できる歯医者・名医として紹介され、インプラントかみあわせ(顎関節症)治療で多くの患者さまを拝見する歯科医院です。関東 東京都内、内幸町、虎ノ門、新橋、霞ヶ関、神谷町、港区、千代田区だけでなく関東近県、全国から患者さまが来院されるため、ご来院の際はお電話・メールにてご予約いただけますようお願い致します。インプラントかみあわせだけでなく、マイクロスコープCT撮影ラバーダム防湿を駆使した最先端根管治療ホワイトニング審美歯科メタルフリー予防歯科・親知らずの抜歯・歯周病治療・一般むし歯治療など、痛くない麻酔、痛くない治療で行っております、安心してご通院頂けます。セカンドオピニオンやご相談、メール相談も多数頂いておりますのでお気軽にご相談ください。