科学的根拠に基づく治療の重要性について

平成23年2月1日

私は、歯科医師となってすぐに大学院へと入局し、臨床(治療)・教育・研究に携わりました。
その際、臨床(治療)の基準となる「研究」の大切さを教えていただきました。
そういった経緯から、「科学的根拠に基づく治療計画」を患者様にはご提案するようにしております。

アイザック・ニュートンは自分の研究をこう例えています。
目の前には手も触れられていない大海原が横たわっているが、私はその浜辺で貝殻を拾い集めているにすぎない。

ニュートンでさえそうなのですから、現在の歯科医学においても、科学的に解明されていることは、まだ「浜辺の貝殻」程度のことなのかもしれません。
しかし、浜辺に流れ着いたかすかな「現症」や「訴え」を見逃さず、検証を加え、仮説を立て、偉大なる先人たちの築き上げてきた『科学的根拠』をできる限り多方面より検証し、原因となる「大海原の先(=病気の原因」を見つける必要があるのではないだろうかと考えております。

そのためには、幅広い見識・技術の修得とともに、それに盲信することなく、謙虚に病と立ち向かう姿勢がとても重要なことではないでしょうか。

なにかの偶然から大発見がうまれたという話をよく耳にします。
よくよく調べてみれば、「ひょうたんから駒」といったケースは皆無に等しいようです。

有名なニュートンの「足元におちたリンゴのおかげで万有引力の法則を考え付いた」と言われる話も、長年重力問題に専心し、コツコツと研究を続けてきたからこそのひらめきであると考えるのが大事なことなのではないでしょうか。

虎ノ門 宮崎歯科医院では、
長年つちかわれてきた先人たちの積み重ねた「科学的根拠」に基づき治療計画を立案します。
『治癒』は患者様の苦労と努力、医師の手助けで得られるものでしょう。

「この歯ブラシを使えば治ります!」
「この薬は、口をゆすぐだけで歯槽膿漏が治る!」
こんな話やCMを時々見かけます。
こんな、大発見!?のようなおいしい?治療法は皆無に等しいでしょう、ご注意くださいね(^_^;)。