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補綴物は消耗品である

平成25年3月13日

『補綴物』とは、冠やつめもの、インプラントの上部構造といった、歯医者さんで装着する人工の歯のことです。

我々歯科医師は、治療したものが永く持つこと、これを大切に日々の臨床に取り組んでいます。

「装着したかぶせものは、変化してほしくない、壊れてほしくないもの」と考えがちです。
しかし、

歯は、日中の食事だけでなく、夜間の食いしばり(歯ぎしり=ブラキシズム)などにおいて、酷使されており、
経年的に変化し、摩耗するものです。

世の中で、変化しないものはなく、患者さまの口腔内も同様でしょう。

装着した補綴物も、いうなれば「消耗品」で、例外なく経年劣化し変化していくため、その変化を緩やかに、
また必要に応じて変化した部分を定期的に早期に調整、修理、交換、回復することが大切なことでしょう。

自動車も、安全に乗り続けるためには、定期点検に加え、劣化したタイヤやブレーキパッドを交換することが大切であり、
これを怠ると、突然の故障や事故につながる危険性が高まります。
人の命を守るために、車のボディーを壊れやすくし、衝突時の衝撃を和らげるという考え方が今日のスタンダードです。

経年劣化し、壊れるものを定期的に検査、調整、修理し、壊れていはいけないものを、大切なものをしっかりと守るという概念をもって、日々の臨床にあたる必要があります。

患者さまにおかれましても、このようなコンセプトを十分ご理解いただいた上で、定期メンテナンスに来院していただけることを願いつつ、永いおつきあいをお願い申し上げます。