平成25年9月25日
これは 何だか おわかりになりますか?
先日、他院にて埋入したサファイヤインプラントを、宮崎歯科医院にて摘出手術を致しました。
1980年代に使用されていたサファイアインプラント。
治療成績が悪く、失敗症例が多い。
ご年配の方々に「インプラント治療は怖い」と思わせるに至ったインプラントの一つではないでしょうか。
レントゲン写真を撮ると、下顎管(黄色の先、下顎骨内の神経)を突き抜けているように見えます。
患者さまにその当時のお話を伺うと、
インプラント治療をしてから右下の唇に「蚊に刺されたような」感覚があったとのこと。知覚麻痺ですね。
当院にて当該部位をのCTを撮影し、その画像にて確認してみると、サファイアインプラントが下顎管に接触している画像が認められました。
サファイアインプラントは揺れており、周辺歯肉は腫脹(腫れている)状態です。
傷つけないように無痛下にて慎重に摘出。
骨結合は全く認められず、歯肉上皮が骨内にまで迷入していました。
現在は痛みもなくなり、患者さまも ひと安心されているご様子でした。