前歯を守る臼歯

平成25年12月9日

右写真。上顎前歯の間に隙間があるのがお分かりになるでしょう。

横から見ると、若干出っ歯気味になっています。

原因はなにか。。。?

レントゲン写真をみていただくと、奥歯が欠損し、丸印のところ、つまり、前歯でしか咬合(かみあわせて)していないことがわかります。

『臼歯(奥歯)は、前歯を守る働きがあります』
また、
『前歯は、臼歯(奥歯)を守る働きがあるのです。』

奥歯で噛めないことにより、前歯に負担が増大し、歯が前へと倒れこみ、歯並びを悪くしているのです。

欠損の放置は、負のスパイラルを生みます。

前歯や、残存歯の負担を大きくし、さらなる欠損を生み、咀嚼が困難となり、栄養摂取にも問題が生じることとなります。

現代の生活習慣病は、日々の食生活が多大なる影響を及ぼしているといわれています。軟らかい食事(炭水化物中心)はカロリーオーバーとなり、入れ歯などによる咀嚼困難は、高齢者の低栄養による免疫機能の低下へとつながります。

右写真のような患者さまをしばしば拝見いたします。

「左側で噛めるから右側はそのままでいいや!」

そう考える前に、是非ご相談いただけますようお願い致します。