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「かみあわせ」の違和感 1症例

右下臼歯部(奥歯)のかみあわせの違和感を主訴に来院した1症例。
(レントゲンの見方はこちらをご参照ください←クリック)

左下には他院にて装着したインプラントが認められます(画面右)。
ご本人の訴えでは、①に痛み違和感があるとのこと。

しかし、拝見してみると、強く咬合した時に、②の痛み(強い違和感)が強く、③は軽度の違和感。強くかみしめると③の違和感が強くなるようでした。

右写真は宮崎歯科医院撮影によるデジタルレントゲン写真とCT写真です。

上写真の③の歯に注目です。
右写真黄色矢印部を見てみましょう。

デジタルレントゲン写真では問題なきように見えますが、CT写真では歯根周囲が黒く写り、また、歯根とかぶせものとの間も黒く明瞭に写っています。

つまり、
③の歯は、咬合力(噛む力)により歯根破折を起こしており、②と③は連結しているため、強くかむと②に2本分の負担がかかり、強い痛みがでることがわかりました。

CT撮影では、従来不明瞭であった診査も、わかりやすく明瞭な結果をすぐに手にすることができます。

この患者さまは、左下奥歯にインプラントを装着されており、食事もしっかり摂れていらっしゃいますが、その補綴物の咬合面形態も小さく、咬合力を負担するには少々難しいと思われる状況があるように見受けられます。現在の咬合に少なからず問題点があるようです。

インプラント治療は、入れ歯やブリッジなどに比べて、大変に優れた点を持つ治療法ではありますが、数ある歯科治療の方法の一法に過ぎません。
適応症を見定めて、適切に行い、最終的には適切な「かみあわせ」を作り上げる必要があるでしょう。