かみあわせのブログ

すりへり かみあわせ

『すりへった歯、すりへったかぶせもの、すりへった入れ歯』をお口の中に拝見します。

すりへった歯で咀嚼するということは、「氷上で綱引き」するようなもの。

力を込めて綱を引いても、足場は氷。なかなか引けるものではない。
引くためには、必要以上の力を込めて綱を引く。全身疲労を伴うでしょう。

すりへった歯で咀嚼するということは、「先の平らな画鋲を差し込む」ようなもの。
「切れない包丁で食材を切る」にも似る。

きれる包丁なら力は要らない。刺さらない画鋲や切れない包丁は、必要以上に力が要る。
腕もつかれ、画鋲や包丁は壊れる原因となる。

これらがかみあわせの異常の原因となることは必至です。
みなさんはいかがでしょうか?

咀嚼は無意識に行うもの。これに気づくのは困難でしょう。
宮崎歯科医院では、むし歯、歯周病に限らず、かみあわせの検診も行います。
お困りの際はご相談ください、お力になれるでしょう。

オーダーメイド

私たちは、人の顔だちが様々で、頭蓋や顔の大きさもかたちも様々であることを知っています。
ところが、いざ歯の治療となると、平均的で同じような歯並び、同じような関節、同じような骨格と筋肉をイメージして治療に臨んでいることがあるようです。

患者様の認識も同じようです。
「お友達の誰々さんは、こうやって治った!」
「以前はこうすれば治った!」

骨格、歯並び、それを動かす筋肉が、全く異なる「他人」や以前とは異なる「加齢前の自分」と比較して考えていることがあります。

歯科治療はオーダーメイドです。
おひとりおひとり異なります。
おひとりおひとり骨格、歯ならび、姿勢、生活習慣、考え方、ストレスに対する抵抗性が違います。
そのため、影響をうける「歯」「かみあわせ」にも治療時に配慮が必要となるのです。

北九州ご開業の筒井照子先生は、徹底した診査をもとに、患者様のかみ合わせ治療に役立てるべく、治療の際に類型化して治療の方向性を精査されています。この類型化により、個体差のあるかみ合わせ治療の予後をある程度予測できるとしています。

当院では、この方法にならい、徹底した診査を行います。
歯の治療は、患者様との二人三脚、長い長いお付き合いが不可欠です。
我々は日々精進、日々勉強です。いつでもご相談ください!

はぎしり くいしばり

「はぎしり」「くいしばり」といった「歯」へのメカニカルストレスが、かみあわせやむし歯、歯周病、顎関節症を悪化させる因子です。

まずは「認識する」ことが大切です。

かみあわせでお悩みの方は、こちらをクリックしてください。当院でお配りしている資料です。

インプラントとかみあわせ

患者さまとは10年以上の長いおつきあい。
少しずつ治療をしていましたが、歯のご苦労は尽きない。
ということで、しっかりと治療をしようとご決断。

右写真は上が術前。下が治療途中の仮歯。

いわゆる反対咬合、受け口です。
反対咬合は、奥歯に負担がかかるかみあわせ。
それを改善しつつ、歯のないところにはインプラントを。

下の写真の歯の無い部分にはすでにインプラントがうめこまれています。
インプラント手術には、サージカルガイドを使用して、CTによるシミュレーションが必要です。



インプラント手術翌日の写真。痛みもなく、経過も良好。
とてもこわがり患者様ですが、少しずつ少しずつで、今に至ります。


少しずつでも治療をすればここまでになる。
まだ治療は続きますが、明るい未来が待っています。 
がんばっていきましょうね!

かみあわせの違和感 東京都内 内幸町 虎ノ門 霞ヶ関 新橋 歯科歯医者



かみあわせ(以下咬合)の違和感や舌の違和感を訴え来院される患者さまの数が近年増加傾向にあります。

このような違和感は、歯科治療がきっかけであることが多いのですが、文献によると、60%近くが歯科治療により改善しないこともあり、咬合治療や理学療法では対応できない「咬合違和感」が存在することが報告されています。

このような症例は、かみあわせに係る中枢神経が過敏あるいは混線することが原因の一因ではないかと示唆されています。そのため、高次中枢の安定化を図るため、専門医療機関における薬物療法が効果的であるとされています。

かみあわせの違和感は多因子性の疾患です。咬合は増悪因子ではあるものの、直接の原因ではないとされ、原因は精神的ストレスであるとする文献が多くを占めています。

生活習慣、態癖姿勢など多くの因子が関わり発症するのがかみあわせの異常であることが周知の通りです。精神的ストレスの回避動作としておこなわれる「ブラキシズム(歯ぎしり、くいしばり)」が、歯、歯周組織、咀嚼筋、顎関節などへメカニカルストレスとして働き、違和感を感じさせます。

治療が長期化し、ストレスを抱えれば仕方がないことではありますが、上記のような咬合感覚に異常が認められる患者さまには下記にあげる特徴が認められると文献に記載されています。

1 歯科治療後のかみあわせの微妙な変化を受け入れられない
2 正常な咬合感覚をまちがって認識したり、過度に認識したりする
3 必ずしも咬合を変化させなくても発症する
4 咬合を治すと身体症状も改善すると信じている
5 多くの医院を転院し、治療が長期化している
6 頻繁に自分の咬合や顎位のチェックを行っている
7 他覚的にみて咬合に異常がない場合でも、自分の咬合は異常であると思っている

治療や不具合、違和感が長期化すると、「正常な状態」を見失い、わからなくなってしまいます。

当院では、かみあわせや姿勢に関わる診査行います。

症状に応じて、マウスピースや仮歯を用いて、調整を行います。

詳しくは、当院のかみあわせのブログ、かみあわせサイトをご一読ください。また、セカンドオピニオンやメールご相談も受け付けております。これまでの治療の経緯や症状をお知らせいただけますと、診察の際、または回答の際に大変助かります。よろしくお願い致します。


―宮崎歯科医院について― 舩井(船井)幸雄先生の著書「退散せよ似非コンサルタント」(52頁の超プロの5条件で紹介される)や 私の知った良い歯科医師(歯医者)、信頼できる歯医者・名医として紹介され、インプラントかみあわせ(顎関節症)治療で多くの患者さまを拝見する歯科医院です。関東 東京都内、内幸町、虎ノ門、新橋、霞ヶ関、神谷町、港区、千代田区だけでなく関東近県、全国から患者さまが来院されるため、ご来院の際はお電話・メールにてご予約いただけますようお願い致します。インプラントかみあわせだけでなく、マイクロスコープCT撮影ラバーダム防湿を駆使した最先端根管治療ホワイトニング審美歯科メタルフリー予防歯科・親知らずの抜歯・歯周病治療・一般むし歯治療など、痛くない麻酔、痛くない治療で行っております、安心してご通院頂けます。セカンドオピニオンやご相談、メール相談も多数頂いておりますのでお気軽にご相談ください。

 


欠損ドミノ 

歯の治療の目的とは何でしょうか?

「痛みをとって欲しい」
「きれいな歯になりたい」
「噛めるようになりたい」
様々な希望と不安をもって患者さまは来院されます。

歯の治療の大きな目的は、
「咀嚼機能の回復」でしょう。つまりは噛めるようにすることです。

栄養摂取の入り口となる「口」。その働きの主となる「歯」の役割は多大なるものでしょう。

全身の健康のためには、「咬合(かみあわせ)」の回復がとても大切なのですね。

現在は、超高齢社会。
健康長寿が問われる社会となりました。

上図は、武田・林両先生の著書より引用させていただきました「欠損ドミノ」です。

むし歯、歯周病などにより、歯を1本失うことで、他の歯の負担が増加します。その負担は、歯周病とむし歯を悪化させ、「かみあわせ(咬合)の問題を徐々に大きくし、誰もがする「食いしばり(歯ぎしり)」により、その「かみあわせ」は徐々に崩壊します。
加齢による、全身筋力の低下や習慣、態癖なども加わり、その問題がさらに大きく膨らみます。

不適正な入れ歯は、残存歯の負担を軽減するどころか、負担を増加させることとなる場合もあるのです。そのため、現在では、インプラント治療は、その代替治療として大きく貢献しています。

「かみあわせ」の崩壊は、「咀嚼能力の低下」を引き起こします。
よくかめないことで、軟らかい食物を優先的に食することになります。
軟食主体(炭水化物)となった食生活は、肥満、糖尿病、心疾患、高血圧などの生活習慣病を引き起こすのです。そのために
高齢者は、咀嚼能力の低下を原因とする低栄養となることは周知の事実となっています。

このように、
1本の歯を失うこと(欠損)により、ドミノ倒しのように、疾患の連鎖が続いていく。
これを「欠損ドミノ」といいます。

この欠損ドミノの螺旋に入らぬように、一歯一歯の治療を大切にすることがとても大切ですね!



選択

『ベストな選択にこだわる人は、結局選択ができない人生を送る』(為末 大)

なかなか厳しい言葉ですね(笑)
陸上競技、ハードルのスペシャリスト為末大さんの言葉です。
我々は日々の生活の中で、常に「選択、、決断」を迫られて生きています。

仕事、趣味、さまなざまなシーンで大なり小なりの決断をしています。
歯の治療においても同様でしょう。

「またやり直し治療が必要になるではないか?」
「今度は歯を抜かなくてはいけないのでは?」
悩みは尽きない。。。ベストな選択はなにか?を考えます。
ひとりで考えれば考えるほど、答えは出ない。
悪い可能性ばかりが膨らみます。
悩んで当然のことでしょう。

しかし、考えてばかりでは結論はでない。

「考える」とは、迷っている証拠。
考えたままでは、迷うばかりです。つまり、決断なき思考は、妄想なのです。

自分が責任をとることのできる決断が、「その時の自分」に正しい決断なのでしょう。
そのような決断に導く思考過程を『考える』という行為にするべきしょう。
今できる方法を決断する、ということなのでしょう。

『議論の多くは仮定と確率と程度の話で、だから0か100か白か黒かしかない人とは議論ができない。また、仕事の多くは大事なことを絞って、それ以外は妥協や利害調整の連続で、白黒主義者は仕事も破綻させがちになる。』(為末 大)

『どんな物事でもそうですが、白黒だけでは割り切れない選択や決断の必要な場面が頻繁に出てきます。』(羽生 善治)

自分自身も周りの環境も、日々変化します。口内の状況も同じです。

正しい判断は、その時その時変化するでしょう。

「昔はこうじゃなかった、、」(過去への依存)
「以前はこうやったら治った」(過去の成功)
「この治療なら絶対治りますか?」(未来への保証)
「死ぬまで持ちますか?」(未来への不安)

過去と未来はコントロールできません。
コントロールできるのは、「今」の決断です。

当院では、現在の状況を精査、診断し、
過去のご苦労をお聞きするカウンセリング、
未来への不安の払拭をすべく治療計画を立案し、治療に臨みます。

コントロールすべきことに全力を尽くし、日々の臨床に取り組みます。

やさしい治療

宮崎歯科医院は、患者様にとって「やさしい治療」を目指します。

歯科治療は、3点について診て治療します。むし歯、歯周病、かみあわせ(=咬合)です。

一見、むし歯?歯周病?が原因と疑われる症例も、咬合が原因となっていることが多く、かみあわせの観点は、必要不可欠な診査項目です。しかし、かみあわせの診査と治療については、国の保険診療では十分な診査と治療ができないのが現状です。

むし歯と歯周病は、口内に存在する菌の感染症です。原因となる感染を除去し、感染しづらい環境づくりをすれば治癒します。よって、むし歯と歯周病については、徹底した歯科治療で治癒可能でしょう。

残るは 咬合(かみあわせ)。

これは、「力(ちから)」が原因です。(詳しくは当院HPをご参照ください)
「力」とは、かみしめやくいしばりなどでしょう。歯を失えばその力バランスも崩れるため、バランスよくかめるように、力が分散するような治療が必要となります。「力のコントロール」、これが困難を極めます。そのため、徹底したかみ合わせ治療と、メンテナンスが必要不可欠となるのです。
定期的なメンテナンスにおける医療スタッフの適切なアドバイスが、患者様を治癒へと導く「手助け」となります。定期的なメンテナンスは、治療効果を長持ちさせるためには最重要なのです。

咬合(かみあわせ)リスクは以下の2点を診るとことが一つの基準となるでしょう。

① 前歯のガイドと臼歯の支持と離開(ディスクルージョン)

つまり、「カチッと咬んだ時に、奥歯がしっかりあたり、前歯の当たりは弱い。ギリギリと側方前方に下あごを動かした時は、奥歯は当たらず、前歯があたるようになっている」 この状態であれば、リスクは低いでしょう。ギリギリした時、奥歯が当たっているのは異常なのです。ぜひ、チェックしてみてください。

② 犬歯と第一第臼歯のⅠ級関係

これは、いわゆる「出っ歯」「受け口」の方はリスクが高いということです。

上記の2点がしっかりと確立されている方はリスクが低いでしょう。しかし、かみあわせのリスクが高くとも、症状を訴えない方もいます。それは、咬合違和感や顎関節症などの原因は、現在、その原因を「ストレス」とされているためです。咬合は症状を悪化させる因子であり、根本原因ではないというのが学会の見解なのです。

たしかに、トレス環境下では、交感神経が優位となり、筋は緊張します。その際、屈曲・内転筋が優位に働くこととなり、ストレスにより大脳の扁桃核が刺激を受け、クレンチングやグラインディング、タッピングといったブラキシズム(歯ぎしり)が生ずることとなります。これが、全身姿勢(猫背)、態癖、歯列不正、上顎劣成長、下顎後方偏位、咬合高径低下、下顎偏位を生み出します。舌房(舌のスペース)が侵害(狭くなる)され、口腔周囲の筋群のバランスが崩れ、頭頸部領域から、全身へと広がります。スポーツをしている方や骨格のしっかりしている男性などはこれを問題としませんが、骨格のきゃしゃな女性、子供、老人には問題が生ずることとなります。人はそれぞれ適応できる「許容量(ふり幅)」をもっています。その「ふり幅」を出るほどの「変化」が、病状を発症させることとなるのです。

そのため、その病状発症とならないように、定期的にアドバイスあるいは治療介入をすることが、患者様の安らかな生活の一助となるのです。むし歯、歯周病も同様に考えます。患者様の「ふり幅」を越えていないか?いつ超えそうか?患者様の治療に対する求めはなにか?治療に対するモチベーションはあるか?治療により得られる結果と現在、比べてどちらが幸せに生活できそうか?こういったことを患者様とともに語らい永くお付き合いをさせて頂くことが、口内の不安に振り回されることのない安らかな生活となるのではないかと考えます。

宮崎歯科医院では、徹底した診査と徹底した治療を目指します。しかし、様々なリスクを内在した患者さまがいること事実です。その上で、以下のように考えています。

〇 完璧な人などいない、また治療により完璧にすることなど不可能。
〇 人生において環境は日々変化し、人もまた年齢を重ね、日々変化します。遠くを見つめ、その時その時適切に対処をすることが大切となるでしょう。

〇 歯科治療は人工物を口内に代替品としていれることです。これには適応はありません、掲示的消耗のみです。よって定期的にメンテナンスすることは当然必要であり、やり直しも視野に入れ、患者様と共に治療計画を考える必要があるでしょう。

〇 加齢とともに、改善できない病状を口内や全身に抱えることもあるでしょう。
病状があったとしても、それが決定的なダメージを与えないのであれば、そのまま経過を見て、かたわらに置いておくことの方が、患者にとって「やさしい治療」となる場合もあります。

このよう考えにもとに日々の臨床に取り組みます。そのためには、患者の希望や現状を把握することがとても大切です。当院スタッフの患者とのコミュニケ―ションが、効力を発揮することとなります。

宮崎歯科医院では、こんな「やさしい治療」を目指します。

 

 

姿勢のチェック

宮崎歯科医院では、かみあわせの不具合を感ずる患者様には「かみあわせの検査」を行いチェックします。

その中でも重要なのが、「姿勢」。

立ち姿勢すわり姿勢歩き姿勢、寝ているときの姿勢。
姿勢がかみあわせに及ぼす影響は多大なるものです。

若いころはインナーマッスルもしっかりしてますが、歳とともに、また仕事柄無理な姿勢が続くと、気づかないうちに、無理な姿勢を自分に強いていることがあります。

下あごの骨は頭蓋にぶら下がっているため、容易にその位置が変化します。
姿勢の崩れ+口内の変化(歯科治療など)により、かみあわせに不具合が生ずるのです。

当院では、かみあわせの不具合のある症例は、カイロプラクティックへのご紹介や定期的な症例相談により、処置内容を検討しております。

ウォーキングレッスン

ポスチュア(姿勢)スタイリストでポスチュアウォーキング協会 会長 創始者のKIMIKOさんのウォーキングレッスンを受けてきました。
(詳しくは右写真をクリックしてくださいね)

立ち姿勢、歩き方を基本から教わりました。

「まず自然な立ち姿勢があってはじめて美しく歩くことができる。」

「筋肉で歩くのではなく、骨格を意識して、踵の上に骨盤、頭をのせて。」

日々の何気ない姿勢から、かみあわせに不具合が生ずることが多々あります。
そのような症例では、歯の治療ではなく、姿勢を治すことがまず必要です。

美しく歩き、健康で豊かな毎日を過ごす。
ぜひみなさんもレッスンを受けてくださいね。