『穿孔』とは、根管内に『穴』が開いてしまっていることをいいます。
原因としては以下のものが考えられます。
①治療中の穿孔
②内外部吸収
③深いむし歯
穿孔は、予後不良あるいは抜歯となる可能性が高く、根管治療は困難を極めます。
しかし、近年の歯科材料の進歩により問題解決できるようになっています。
穿孔していることが判明した際は、無菌的に早期に治療することで、良好な予後が得られることが文献で報告されています。
穿孔部は、ラバーダム防湿を行い処置を進めますが、現在の歯科医療では、MTAという材料が、穿孔部を処置する材料として最適です。
ただし、症例によりMTAでは対応できない場合もあります。
その際は、穿孔部位を外科的に切除(歯根端切除)、分割抜歯(一部抜歯)、歯根分割、意図的再植術、抜歯などの術式を採用します。
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