1年前にむし歯を削って銀歯にした下顎第2大臼歯。それからずっと冷たいものがしみていたそうです。時々うずくことがあり、最近は眠れないほどのうずき、痛み止めの服用が必要となったため当院を受診されました。
上動画はその治療の様子です、ご参考ください。
かみあわせに問題がある場合、本症例のような鈍い痛み(うずく)を伴うことがあります。本症例では、かみあわせは適切でした。そのため、深いむし歯を疑い治療に臨みました。
深いむし歯治療や根管治療ではラバーダムを装着し治療に臨みます。
覆髄材を除去し、齲蝕検知液で染色しむし歯を特定し、むし歯を削り取ります。
本症例は、むし歯を削り取ることで、神経に達しました。露髄です。
健全な神経であれば、血流があるため、神経に達した時点で「出血」が認められます。また、その出血は5分程度で止血します。
本症例では出血が認められず、高倍率で神経を診査すると、神経自体の血流も認められません。このような場合は、細菌の感染により神経が死んでしまっていることが強く疑われます。これを歯髄壊死といいます。
歯髄壊死部を取り去りますが、やはり血流は認められませんでした。神経が死んでしまっている場合、その神経が生き変えることはなく、これ以上のかんせん拡大を予防するためにも適切な根管治療が必要となります。
上動画はその根管治療1回目の実際の様子です。
当院ではマイクロスコープを活用した根管治療を行っております。
一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療が当院の目標です。