いつも動画を拝見させていただいております。
とても勉強になり、日々の臨床の励みとなっております。
ありがとうございます。
先生の動画を拝見していまして、2つ疑問点がありましたのでご質問させていただければと思い失礼ながらこの場をお借りしました。
26分20秒あたりなどで根管の内部を削合されていますが、自分が処置をした際、パーフォレーションをしないか不安に駆られるのですが、①根管の形態などは全てのケースにおいてCTを撮り確認されているのでしょうか?
②もし撮影するケースとしないケースがあるのであれば、その違いをご教授いただければと考えております。
また、③根充するタイミングが私の中でいつも迷ってしまうのですが、先生の基準などがあれば教えていただければと考えております。
お忙しい中大変恐縮なのですが、よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
回答させて頂きます。
頂きました文章中に番号を付させて頂きました。
その番号に沿って回答させて頂きます。
①「すべてのケースでCTを撮影?」
→ご推察の通りです。すべての症例で術前にCTを撮影した上で治療に臨ませて頂いております。
②「ケースによって?」
→すべての症例で撮影しますが、メタルクラウンやメタルコアが入っている症例では、メタル除去後に撮影をしております。
コア除去により感染の危険性が危惧される場合は、除去後、初回の根管治療後に撮影する場合もございます。
③根管充填するタイミングは、以下の通りです。
・すべての根管が#35 06あるいは#40 06まで拡大
・次亜塩素酸による洗浄に発泡などの反応が認められない
・齲蝕検知液に染色されない
・浸出液、排膿など無し
根管治療は根管内部の感染を取り除く治療であると考えております。
そのために歯科医師である私が確実性をもって行えることは、
・CTで術前に診断し、根管治療の適応症であるか否かを適切に診断すること
・ラバーダムで治療中に感染させないこと
・マイクロスコープで見えうる限り感染を取り除くこと
この3点かと思います。これが達成できていれば、根尖病変の有無、多少の違和感に関わらず、上記4点を満たしていれば根管充填に踏み切ります。
これで治らない場合は、そもそも根管治療の適応症ではありません。
歯根端切除術あるいは抜歯が適切な治療法かと考えております。
この回答がご期待に沿えた回答となっていれば嬉しいです。
よろしくお願い致します!