先生の動画を見てると保険内の根幹治療って、大体失敗するんじゃないかと思います。
実際、前歯とかは出来ても、奥歯になってくると成功率めっちゃ低そうに思えますがどうなんでしょうか?
この動画の7分8秒から、ぜひまずご覧ください。
全国の歯科医院では根管治療の方法が、大別して2種類です。
そのご理解がないと、歯科医院と患者様との間でトラブルの元です。
ぜひ上記動画、途中からでかまいませんのでご覧くださいね。
その上で、上記質問に回答させて頂きます。
たしかに、ラバーダムを使用しないことは、その成功率に影響を与える可能性が高いかと”思います”。
「思います」と表現し、断定しなかったのには、理由があります。
①ラバーダムを使用した場合、しなかった場合について、その是非を論評した論文がない!という事実
②すべての論文を私がチェックしたわけではないということ
③私がラバーダムを使用するようになってから、「治りづらい」症例が格段に少なくなったという事実
この3つがその理由です。
まず、むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症であるということ。
これは1965年に発表されたKakehashiらの研究で明らかにされています。
根管治療とは、つまり、細菌の感染を取り除く治療。
その治療の際中に唾液が混入することは、治癒を阻害するばかりでなく、再感染の可能性を高めること。
これも明らかです。
そのため、それをする・しない?を評価する論文が皆無です。
こんな論文があったとしたら、それは人体実験。悪いと分かっていてなぜそれをするの?って話。
でも、ラバーダムを使用していない歯科医師が大変多いという事実。
この矛盾。私も以前はしていませんでした。
それはその術式が煩雑だからです。ただ、その当時から、「唾液は入らないように」という配慮は徹底していました。
でも入っているかもしれない。
そんな不安定な状況で治療していたこともありました。
そのため、治りづらい患者様もいらっしゃったのは事実です。
しかし、ラバーダムを装着するようになってから、適切な治療コンセプトで根管治療に臨むようになってからは、治療の成功率は激変しています。
いまだ根管治療法には2種類に大別されている日本。
それは、歯科医師の知識・意識の前に、そうせざるえない「日本の保険医療システムの限界」があります。
そんな中、必死に治療しているのが今の現在の日本の歯科医師です。
ぜひそのご理解を頂いた上で、ご自身の希望に合った歯科医院をご選択下さい。
ラバーダムをせずとも、そのデメリットをメリットに変えて、手際よく治療を行い、結果を出している歯科医師の先生、沢山いらっしゃいますので!