歯形取りをした際、左右1番のセラミック前歯が一緒に取れる事態

宮崎先生アドバイスをいただけると大変助かります。

長文で失礼いたします。

上歯の歯形取りをした際、左右1番のセラミック前歯が一緒に取れる事態に・・ 今通ってる歯科医はセラミック前歯を作った歯医者ではなく、約11年前に装着したものです。

言うても、歯医者がひっぺがして前歯の接着を壊した訳ですので、すぐその場で再接着されたのですが 驚く程に前歯の当たりが強くなり(要は高くなり)、噛むと全負荷が前歯にかかるような状態に変わりました。

勿論すぐに、格段に高くなった事を伝えましたが、「嚙み合わせに特に問題はないけどな、じき慣れる可能性もあるし次回まで様子見てよ」とその日はそのまま帰されました。

(しかも次回は2週間後) そして不運はそれだけで済まず、右1番の方が水は勿論、冷たい空気に触れただけでもシミるように変わりました。

(装着から11年間、歯形取りで外れるまで前歯がシミた経験など一度もありませんでした) そして次回の日がきて、「高さを改善してほしい」「シミを改善してほしい」と伝えたところ 「歯形取りで取れるような接着の弱さがそもそも有り得ないというかね」と逆に非難され 「そんなんで取れるようなら寿命というかセラミックの作り直しが普通なんだよね」と言われました。

その上で 「下歯があたる部分の前歯セラミックを少し削って高さは多少改善する事はできるけど」 「シミるのが嫌なら根幹治療するけど、別に激痛でもないのに神経取るまでの事かな~とは思うよね」 と言われました。

宮崎先生、私はこの事態をどのように捉え、受け止めればいいのでしょうか?

今の歯科医と今後どのようなコミュニケーションをとり、どのように対応するのが最善でしょうか?

宮崎先生の個人的感想や独断で全く構いませんので、アドバイスを貰えると心底助かります。 お忙しいところ大変恐れ入ります、よろしくお願い致します。

コメントありがとうございます!

まずは、大変お困りであり、大変憤慨されており、現在までの歯科医師の対応にご納得がいかないというご心情。
文章より、強く伝わってまいります。

これに対して、『私はこの事態をどのように捉え、受け止めればいいのでしょうか?今の歯科医と今後どのようなコミュニケーションをとり、どのように対応するのが最善でしょうか?』とのこと。

そして、『個人的感想や独断で全く構いませんので、アドバイスを貰えると心底助かります。』とのお心遣い。

回答させていただきます。

まずは、大前提として、歯科医師と患者様の双方の言い分を聞いていないという立場、そして、実際のその状況に居ないという立場、そして、現状を拝見していないという立場では、過去に遡って、その状況を批評・評価することは、無責任であると日々感じております。

当院には大変多くの患者様がご来院頂きます。これまで痛く無かったのに、治療したら痛くなった。
前歯科医師に対する批判の言葉から始まる初診、、、身体を預ける患者様としては当然の心情でしょう。
そんな状況は、そのほとんどが、コミュニケーション不足のようです。
これについては、以下の動画の最初で詳しくお話させて頂いております。

この先をお読みいただく前に、ぜひご覧下さい。

頂いたご質問にはこうありますね、『この事態をどのように捉え、受け止め、今後、どのように対応すれば最善か?』

問題に対して前向きに対処する姿勢、また、その問題を人のせいにせず、人に依存せず、善処しようとする前向きなお心持ち。

納得のいかないこの状況下で、なかなか出来るお心持ちではないでしょう。

もうこの時点で、私からアドバイス出来ることは、正直ありません。

感じていらっしゃることはすべて正しいかと私は想います。

しかし、その正論を振りかざしても、自分にとっては正論でも、相手にとっては正論とはならない場合もある。
その正論を通すための労力たるや計り知れない疲労を伴うこともある。

このチャンネルでは、歯科医師と患者さとの間には、十分なるコミュニケーションが必要であると声高に叫ばさせて頂いておりますが、現実そうできない、そうならない場合もあるでしょう。

感じていらっしゃることは正しいかと思います。配慮ない言葉であったのでしょう。

『なら、どうする?』

私は問題を抱えた時、いつも自分に問い正します。『なら、どうする?』と。

もう答えはでていることでしょう。

ちなみに、今回のケースと一緒ではないかもしれませんが、よくあることなので、追記させていただきます。

自費治療などでは、患者様のお口に合ったカスタムトレーとシリコン製の型どり材料で、「かたどり」します。

そのかたどり材料の精度の高さ、適合性の良さより、精密なかたどりが可能となり、それにより再現された模型上で製作するセラミックは適合性に優れ、審美性、耐久性、予防の観点からも優れたセラミック人工歯が仕上がります。

その”型どり”の際、しばしば、以前のかぶせものが外れてしまうということがあります。当院でもときどきあることです。
これは正直予測のできないことです。

当院で製作、装着した人工歯は、簡単には外れません。もちろん、かたどりで外れることは絶対にありません。

外れた人工歯を見てみると、その適合性に問題があったり、その縁からむし歯になっていたりなど、「再治療が必要である可能性を秘めた歯」であることがほとんどです。

しかし、その現状があったとしても、患者様はそのつもりがないことがほとんどです。

そのため、当院では、その現状をマイクロスコープで撮影し、そのままご説明した上で、戻すか否か?をご選択いただきます。

今回の状況がどのような状況であったかは定かではありませんが、ご参考までに追記させていただきます。

かみあわせが高く感じた件につきましては、口内状況を把握していないため、推測することすらできません。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!