いつも見ています!
初コメント失礼致します。
僕は大阪在住30歳で今左下の奥歯を治療中です。
小学生の時の神経を抜き、銀歯を被せていたのですが、その後、20歳、26歳で疲れがある時や風邪の時に、しばしば銀歯の部分が痛んでいました。
25歳の時に歯医者に行って、再根管(根幹)治療をして治してもらいました。
しかし、最近フィステルというものが歯茎にでき、いつもより少し痛みも強かったので、また歯医者さんに見てもらったのですが、そこでスクリューポスト?金属のネジみたいなものが入っていると言われ、まずは、それを取り、その後に根管(根幹)治療を続けていたのですが、次はファイル?リーマの先端が残っている。しかも、歯の根の先が割れているとのことでした。
先生には治療を続けて歯を残すか、抜歯するか悩みどころですと言われています。
抜いた場合はインプラントする形なのですが、正直、その先生も30歳でお若いので、経験面の部分で少し不安な部分もあります。しかし、めちゃくちゃ親身になって下さる良い先生なので悩みます。
ベストなのは、どの形なのでしょうか?
実際に拝見していないため、頂いた文章からしか推測できませんが、回答させて頂きます。
ご参考いただければ幸いです。よろしくお願い致します。
ご質問、そしてお悩みの点こんな感じではないでしょう!
・治療のキッカケはフィステル
・根管治療をしているものの、根っこの先端にファイルが残っている、後付けで説明を受けた。また、根っこの先が割れている可能性があるとも言われた。それを根拠に、抜歯の可能性の説明を受けている。
・ご担当の先生は、メチャクチャ良い先生。人間的には信頼できるものの、治療としては、やや納得できない部分もあり、本当に抜歯が正解なのか?疑ってしまう自分がいる。
まずは、フィステルについて!
フィステルとは、歯茎から膿が排出するその出口、排出孔をいいます。
歯根の先端に相当する部分が腫れて、その辺りの歯茎にプクッとできるニキビのような小さな穴です。
「瘻孔(ろうこう)」「サイナルトラクト」ともいいます。
原因はこれです。
①不十分な根管治療
②歯の神経の壊死
③歯根が折れている
むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
①~③いずれにしても、原因は、細菌感染です。
①は適切な再根管治療、②も同じ、適切な根管治療です。
①と②は、歯根端切除術という治療が必要となる場合もあります。
③は抜歯となるでしょう。
フィステルには以上のように①~③があります。
それを適切に対処すれば問題は解決します。
ただ、今回の問題は、突き詰めると次のようなことではないでしょうか?
①ファイルが折れていることは、事前にレントゲンなどで分かっていたことではないだろうか?
②折れているといわれたが、実際に折れているところを見ることができていないので、納得しづらい
③ご担当の先生の人間性は、メチャクチャ素敵でとても優しい
でも、そこに知識と技術が伴っているか否かは、患者には分かりづらい
ここが悩みどころなのでしょう。
ここで冷静に、原点に立ち返る必要があるようです。
なぜ、歯科医院に行っているのか?
歯科医院は、歯の問題を抱えた患者様が、その問題を解決する場所です。
患者様の今回の問題解決法の希望は、「再根管治療で歯を治すこと、つまりは抜歯せずに残すこと」でしょう。
それが出来る歯科医院なのか?否か?これを譲ってしまっては、感情論で判断するしかありませんし、出来ないものをお願いしかねません。
歯科医師にも得意不得意があります。
私は一般的な矯正治療はできますが、症例数が少ない。どちらかといえば不得意です。
なので、難しい矯正治療をご相談頂いた際は、診査診断の上、専門医へ依頼します。
ご担当頂いた先生は、人間性はとても素晴らしい先生とのこと。
まずはこのご相談内容を率直にご担当の先生にぶつけてみてはいかがでしょうか?
もし再根管治療で歯を残す術をお知りであれば、たとえ治癒の可能性が低かったとしても、治療に臨んで下さるかと思います。
また、ご自身ではできないと判断されたときは、専門の医療機関をご紹介いただけるでしょう。
私なら、そうします。自分の至らないことを認めて、出来る人に紹介できる歯科医師こそ、患者様にとって信頼できる、そして信頼に足る歯科医師ではないかと思います。
根管治療が出来ずに抜歯が必要となる場合はこの動画をご覧下さい、参考になるかと思います。
抜歯宣告
抜歯が必要な場合はどんな時?(動画)
抜歯が必要な場合はどんな時?(当院ホームページでご説明)
https://miyazaki-dentalclinic.com/25415
根管内のファイルを取り除く様子
ご相談したにも関わらず、納得できる回答が得られないこともあるでしょう。
その際は、ぜひラバーダムとマイクロスコープを活用している歯科医院にて、根管治療にお臨み下さい。
出来る限りご自身の歯は大切にして頂きたいと「私は」感じます。
その上で、やはり、今、診て下さっている先生の良さが再認識できるのであれば、もう一度戻りましょう!
先生、喜んでくれると思いますよ!
この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!