歯科医師の先生からの質問 再根管治療について

歯科医です。 先生の動画は大変勉強になります。 技術はもちろんですが、声かけに関しても気をつけていたつもりでしたが全然足りていなかったなと反省しております。 失礼な質問かもしれませんが、先生が根管治療を行った場合でも後に再根治が必要になる事はありますか?

歯科医師の先生からのコメント、大変恐縮ではございますが、うれしいです!

ありがとうございます!

私が根管治療を行い、私自身が再根管治療を行っている症例はございます。

そのような症例はどのような症例かといいますと以下の通りです。

①イスムスの感染残存
②根管の見落とし

①下顎の6近心根の根尖病変からフィステル発現による再根管治療は数例あります。
近心根のイスムスを取り除き、いったん症状は改善しますが、再度フィステルを発現する症例もあります。
今思えば、それは咬合負担過重による近心根のマイクロクラックが原因かと推察しています。
再根管治療の際に、補綴を外すだけで症状が改善することがその理由です。

②下顎の6番遠心根の3根管や変形根管など、教科書的にみたことのない根管の存在をかなり以前は見落としてしまっていることがありました。そのような場合は再根管治療を行い、治癒しています。

またこれはかなり以前の話ですが、マイクロスコープやラバーダムを使用していない、今とは違う治療コンセプトの時は、再根管治療は経験していました。
原因がわかりませんでしたが、マイクロスコープやラバーダムを使用するようになってからは、原因のわからない再根管治療はなくなったように感じています。

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