動画ありがとうございます。
いつも気になっていることがあるのですが、根尖病巣の膿って根管治療すると、どこから抜けてなくなるんですかね?
根管はきれいに洗浄されているのは、わかりますが、根っこ膿は残ってたら、どこに消えるのか?気になります。
いつもご視聴ありがとうございます!
「膿」はありません(笑)
膿がある、膿を抜く、膿が溜まっているという表現は、患者様にわかりやすく表現するための歯科医師の言葉です。
実は私は「膿がある」「膿を抜く」「膿があるから治らない」という表現を患者様にはしていません。
膿とは、白血球の残骸です。つまり、細菌感染に対して血液が対抗し、その副産物として生じたものが白血球の残骸であり、膿です。
つまり、虫歯が進行し、つまり細菌感染が歯の内部に進行すると、その細菌を殺すべく、身体は歯の根っこに血液を集め、細菌を滅菌しようと試みます。
これが「炎症」であり、「免疫」です。
その際、血液を集めたいのですが、集めるスペースが歯の周りにはありません。
理由は骨という硬い組織でおおわれているためにです。
そのため体は一時的に骨をなくして、そこに血液をあつめ、細菌を駆逐しようとします。
そのスペースがレントゲン上では「黒く写る」んです。
これをもって、治療をしなくてはいけませんよ!という歯科医師の殺し文句として、「膿がたまっている」という表現をするのではないかと推察しています。私は使わないので(笑)
そのため、膿があるから痛いのではなく、細菌がいるから、そこに血液があつまり、その内圧亢進で痛みが生じているというのが正しいのではないかと感じております。
たしかに、膿が生じている場合もありますが、膿をとったからといって、治るのではありませn。
膿の原因となっている「細菌感染」を取り除くこと、これが虫歯治療の目的です!
いつもすばらしいご質問をありがとうございます!
今後ともご支援いただければ幸いです!よろしくお願いいたします!