【神経抜いた歯が痛い】噛むと痛いのはなぜ?治癒へ導く再根管治療

【学術的・教育的見地に基づく医療解説動画】

本動画は、歯科医療従事者および歯科治療でお困りの方へ向けた、精密根管治療の教育・啓発を目的とした医療ドキュメンタリーです。

実際の治療映像が含まれますが、視聴者にショックを与える目的ではなく、科学的根拠に基づく正しい医療手順と、病状が治癒していくプロセスを客観的に記録し公開するものです。

【この動画の概要】

「根管治療が終わってジルコニア(被せ物)を入れた途端、噛むと痛みが続くようになった」というお悩みで受診された患者様の再根管治療の記録です。 根管治療中・仮歯の段階では痛みがなかったものの、最終的な被せ物を装着した後に痛みが出るケースは少なくありません。

噛み合わせの調整を行っても痛みが引かない場合、その根本的な原因は、肉眼での発見が極めて困難な「隠れた神経の管(MB2など)」が未治療のまま残っていることにあります。

れは決して前の治療が間違っていたというわけではなく、人間の歯の複雑な構造上、顕微鏡(マイクロスコープ)を使用しなければ見つけることができない領域が存在するという「臨床の真実」をお伝えする内容となっております。

【このような症例にどう対応したか?】

上顎第一大臼歯において「噛むときの痛み」や「横からの打診による痛み」があるという問診、そして術前のCT画像診断から、近心頬側根における「MB2(第4の隠れた神経の管)」の未治療を推断しました。

患者様には、この神経の管が途中で分かれたり、網目状に繋がっていたり(イスムス)と非常に複雑な形態をしていることをご説明した上で、再治療に臨みました。

徹底した無菌環境を作るためラバーダム防湿を行い、内部をマイクロスコープで確認したところ、推断通りMB2が未治療のまま残っていました。

これは肉眼では確認できないほどの小ささであるため、前医の治療のフォローアップとして、当院にてMB2およびイスムスの精密な拡大・清掃を実施いたしました。

治療後、新たなセラミックを装着し、噛む時の痛みも完全に消失して良好な経過をたどっています。

【同じような症状でお悩みの方へ(受診のためのアクションプラン)】

根管治療が終わって被せ物を入れたのに、噛むと痛い、違和感が消えないという状況は、先行きの見えない不安を感じられることと思います。

しかし、それは決して治らない症状ではありません。肉眼では見えなかった極小の神経の管が隠れているなど、必ず「痛みの原因」が存在します。

根本的な原因を正しく解明し、適切な精密治療のステップを踏むことで、歯は必ず良い方向へ向かいます。ご自身の大切な歯を守るために、決して諦めず我慢しないでください。

まずは現在通院されている主治医の先生と今後の治療方針についてしっかりとお話し合いを持たれるか、もしくは最寄りの近隣の歯科医院へご相談・セカンドオピニオンで受診されることをお勧めいたします。

この動画が、前向きに治療へ臨むための解決の糸口となれば幸いです。

【タイムスケジュール】

00:00 術前の問診

01:11 ファイバーコアを削り取る

01:57 再根管治療

04:11 隠れた神経の管(MB2)を探す

09:37 治療後のご説明の様子

11:45 セラミック装着(根管治療後に気を付けること)