【夜中にズキズキ歯が痛む】昔治した虫歯の奥で進む重度感染…難症例「樋状根」の全記録

【学術的・教育的見地に基づく医療解説動画】

本動画は、歯科医療従事者および歯科治療でお困りの方へ向けた、精密根管治療の教育・啓発を目的とした医療ドキュメンタリーです。実際の治療映像が含まれますが、視聴者にショックを与える目的ではなく、科学的根拠に基づく正しい医療手順と、病状が治癒していくプロセスを客観的に記録し公開するものです。

【この動画の概要】

「以前治療したはずの歯が、夜寝ている時にズキズキと痛む」 そのような深刻な症状でお悩みの患者様の問診から原因究明、マイクロスコープを活用した精密根管治療、そしてオールセラミックス装着に至るまでの全記録です。 対象は左下の第2大臼歯(7番)。以前に神経の近くまで進行した虫歯に対し、コンポジットレジン(プラスチック)を用いた修復治療が行われていた歯です。 事前の問診とCT画像診断により、過去の治療箇所から細菌感染が深く進行して「神経の機能が失われた状態(重度の感染)」に陥り、根の先には病変(根尖透過像)ができていることが判明しました。

【難症例「樋状根」に対する精密なアプローチ】

今回の左下7番は、神経の管がアルファベットのCの字のように複雑に繋がっている「樋状根(といじょうこん)」と呼ばれる難症例でした。通常の器具だけでは内部の汚れを完全に取り除くことが非常に困難な構造です。 マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)で内部を拡大視野にて確認しながら、複雑な樋状根の内部を徹底的に無菌化するため「エルビウムヤグレーザー」を活用しています。レーザーを活用することで、複雑な形態の根管内の消毒を徹底しています。 動画内では、治療中に録画したマイクロスコープ映像を患者様にご覧いただきながら治療後の説明を行う様子も収録しています。

【オールセラミックス装着】

後日のご来院時の問診では、夜間の強いお痛みが完全に消失し、無事に治癒したことを確認しました。虫歯治療のポイントは2つです。①徹底的に感染を除去すること、そして②再度感染させないようにすることです。審美性にも耐久性にも優れたオールセラミックスを装着することは、②の「再度感染させないこと」に大きく貢献します。

【同じような症状でお悩みの方へ(受診のためのアクションプラン)】

夜間にズキズキと歯が痛む症状は、神経の炎症や深刻な感染が進行している可能性を示すサインです。鎮痛剤で一時的に痛みを抑えても、根本的な原因が自然に治ることはありません。 放置すると顎の骨にまで感染が広がる恐れがあるため、症状を感じた場合は決して我慢せず、速やかに現在通院されている主治医の先生や、最寄りの近隣の歯科医院を受診し、CT撮影を含めた精密検査を受けられることをお勧めいたします。

【免責事項】

本動画および概要欄、コメント欄における解説は、一般的な歯科医療情報の提供を目的としたものであり、特定の個人に対する確定的な診断や治療方針の提示を行うものではありません。オンライン上での情報には限界があるため、実際の症状に関するご相談や治療の決定につきましては、必ず対面にて歯科医師の診察をお受けいただきますようお願いいたします。

【タイムスケジュール】

00:00 術前の診査と問診『ズキズキと痛む…』

00:58 治療前にCT画像でご説明

04:53 術前の消毒とラバーダムの装着

07:06 樋状根の根管治療

25:50 治療後のご説明

28:56 次回来院時、果たして治ったのか?

29:33 オールセラミックス装着時

このチャンネルの動画は、当院にご来院頂いた患者様にご同意を頂いた上で配信させて頂いております。