インプラント体(フィクスチャー)の埋入時期は、4つに大別されます。
①抜歯即時埋入
②抜歯後、創内浄化期経過後の埋入
③軟組織の治癒後の埋入
④骨の治癒後の埋入
①は、抜歯と同時にインプラントフィクスチャーを埋入する術式で、上写真のような術式となります。オペが一回と短縮でき、治療期間の短縮につながります。
②は、抜歯に至るには理由があります。
多くは、歯根破折、根尖病変、歯周病、むし歯、外傷などですが、その大半は「感染」を伴います。抜歯時に感染源の徹底除去が必要ですが、身体が傷口を「自浄」する期間も必要です。その期間は約1週間とされています。
抜歯後一週間後に行うインプラント手術がこれに相当します。
③軟組織つまり傷口の完全治癒期間として約6週間かかるといわれています。
軟組織治癒後に行う術式がこれです。
④インプラントを埋入する骨(歯槽骨)の治癒期間には6か月から1年が必要と言われています。骨の完全なる治癒を待ってから行うインプラント手術がこれにあたります。従来の方法といえます。
インプラント埋入手術を「手術時期」で分けると以上のような4つの方法が存在します。
CT撮影などの診査の上、症例に応じて、術式・方法を適切に用いることで、
治療期間の短縮、オペ回数の軽減、痛みの軽減、安心安全なインプラント治療が可能となります。