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【参考文献】根管治療の術前消毒プロトコル
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【有機物を除去する事前洗浄】 Möllerらの研究は物理的洗浄の重要性を明確に証明しました。30%過酸化水素の発泡作用で歯面や器具の有機物を物理的に除去します。この事前清掃により後続の殺菌剤の浸透が劇的に向上し、98%という極めて高い確率で術野の無菌化を達成できることが実証され、現在も世界的な標準治療の基礎となっています。
【ヨード製剤の殺菌力と時間】 Baumgartnerらの研究はヨード製剤の即効性と時間経過による効果の減衰を証明しました。塗布後90秒で絶大な殺菌効果を発揮する反面、15分経過で細菌の再検出率が上昇します。この知見から作用時間を2分とする設定は薬理学的に最適であり、長時間治療における反復消毒の重要性を示す医学的根拠となります。
【微小漏洩を防ぐ物理的封鎖】 Forsらの研究は、ラバーダム接合部からの微小な唾液漏洩が再汚染の主因であると報告しました。厳格な消毒後も60分で隙間から細菌が侵入しますが、シーリング材を併用して物理的に完全封鎖することで細菌汚染を有意に減少できることが証明されました。化学的消毒と物理的封鎖の両立が治療成功に不可欠である確固たる根拠です。
対象となる学術論文のリンクは以下の通りです。
- Möller AJ. (1966) 論文名:Microbiological examination of root canals and periapical tissues of human teeth. Methodological studies.
リンク:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/5335186/ - Baumgartner JC, et al. (1975) 論文名:Povidone-iodine and isopropyl alcohol as disinfectants in preparation for endodontics.
リンク:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10697476/ (DOI: 10.1016/s0099-2399(75)80041-0) - Fors UG, et al. (1986) 論文名:Microbiological investigation of saliva leakage between the rubber dam and tooth during endodontic treatment.
リンク:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/3463645/ (DOI: 10.1016/S0099-2399(86)80073-5)
実際の臨床における細かな材料選択や時間設定は個々の症例や器具の状況によっても変動するため、ご自身の状況に合わせた最適な運用が必要。
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