当院の根管治療

抜歯?インプラント?根幹治療?

昨年10月頃から硬い物を食べると痛みがあり通院

一軒目は痛くない歯で噛みなさい

二件目はマイクロスコープがなく重症と治療に入らず

三件目に歯周病の治療にマイクロスコープで根幹治療ができるとの歯科で通院

レントゲン CT 唾液検査など終わり、先生のお話は抜歯でインプラント(左奥上とその前の歯)を進められました。

10月頃は腫れて抗生剤を使い三回ほど飲み薬で散らし?てました。

現在は痛み腫れはないのですが、6日に院長先生との面談説明。

宮崎先生の動画を拝見してひょっとしたら抜かなくて治療できる?

愛知県春日井市に住んでる78歳の高齢者でも治療は可能でしょうか?

一人で東京に行けるかとの心配もありますが、先生の治療受けたい気持ちが今は勝ってます。 すみません。いかがでしょうか?お願いします。

コメントありがとうございます!

詳細にご説明を頂き誠にありがとうございます。

実際に拝見していないため、明確な回答をして差し上げることが出来ないことに心苦しく感じております。

ポイントとしては、なぜ抜歯と診断されたのか?です!

折れてしまっているようであれば、根管治療が難しく、抜歯せざる得ないこともあります。

愛知県からご来院頂いている患者様も多数いらっしゃいます。

ご来院頂いた際はしっかりと拝見させて頂きます。

治療に年齢は関係ありませんが、お口を開いていられるか?全身的な疾患など、大きな病気をされ、治療に制限が掛からなければ、当院では治療可能です。

 

 

 

【曝露】歯医者が神経を抜く理由! 30分ノーカット根管治療1回でほぼ終了(上顎第一大臼歯4根管 )

知らぬ間に、歯の神経が取られる・抜かれる理由とは

言う方も、言われる方も聞く方も、ホント嫌な気持ちになる言葉があります

少なくとも私はホント聞きたくない言葉

「歯医者で神経取られた、抜かれた」この言葉です

そもそも「削られた」という言葉の表現も嫌いです。

むし歯があるから歯医者にいった

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です

徹底的に削り取るのが一番です。

これはお互いに了解済みではあるものの、こんな言葉が患者様から聞かれるのは、

たとえ私の治療ではなかったとしても、ホント悲しい気持ちになってしまう

今回の動画は、まさにその「抜かれた取られた」患者様の根管治療の様子です

30分ほぼノーカット。1回でほぼ終わりました。

そこに隠すものはありません、ノーカット、ぜひご覧下さい。

この想いは、どの歯科医師でも同じでしょう、ぜひ。

30分、ご覧頂くとお分かりになるでしょう。

まずは見るのがホント大変(笑)

全部見たらコメントください、嬉しいんで(笑)

根管治療はホント大変な治療なんです。

患者さまも、そして歯医者さんもホント大変な治療です

でもなぜ「抜かれた取られた」という表現になってしまうのか?

そこには、2つの要因があるのではないかと感じています

むし歯の深さは、レントゲンや問診のみでは、明確に把握することは困難です。

実際にむし歯を削り取ると、むし歯が思いのほか深く、歯の神経に達していることもあります。

そのような時は、治療中に、患者様にご説明をしたいところではありますが、そこで説明をしたとしても、感染は既に神経に及んでいる。

『神経を取るという決断は変わらないこと』

感染拡大させないようにするためには、痛みを取って差し上げるために、根管治療しかないんです。

ラバーダムやマイクロスコープ、CTが無い治療環境では、あいまいな「神経残す、温存する治療」で、のちに根管治療となるよりは、一度で治療を終わらせる根管治療の方が、患者様にとっては二度手間にならずにいいだろう。こんな歯医者の優しい想いもあるのではないでしょうか。

また可能な限り、ラバーダムの無い根管治療では、不必要な治療中の唾液感染をさせずに手際よく行う事が問われます。これが保険治療の現実です。

これにも患者様にご負担を少なくという歯医者の想いがある

むし歯が神経に達するほど深いなら

・可能な限りやり直しの無いように!という優しさ

・不要な感染を予防した上でご負担を少なくという思いやり

そんな想いより、患者様に麻酔が効いているうちに、歯の内部に感染した細菌を失活させるホルムアルデヒド製剤を貼薬。この時点で歯の神経は取り除きつつ、早々に細菌の感染を治め、次回の根管治療へスムーズに移行する治療が為されているようです。

これが、『神経を取られた・抜かれた』と患者様に感じさせる理由ではないかと。

多くの患者様にお話しを伺っていると、患者様と歯医者との間でのコミュニケーションの不足が、「抜かれた、取られた」という誤解につながっているようです。

多くの患者様を救うことを急務とされる保険治療では、十分なるコミュニケーションがとりづらい、これも現実でしょう。

ぜひこの点を、我々歯科医師が再度認識しつつ、治療を受ける患者様にもご理解を頂ければと強く感じています。

そうすれば、こんな悲しい言葉の表現にはならないのではないか。

皆さんの歯が健康になること、そのために患者と歯医者が明るい未来へ向かい努力する。

こんな歯科治療が私の目標です。

 

 

 

歯医者 ラバーダムについて

治療が丁寧すぎて頼もしいと思いました。

お聞きしたいのですが、虫歯治療にラバーダムを使っていないクリニックに対してどうお考えですか?

通おうと入ったクリニックに聞いたところ、そこで「扱っていない」と言われ、虫歯治療では使わないとまたすぐ再発してしまうのでは?と不安になり、治療が始められずにいます。

クリニックを選ぶ際のポイントとして考えてもよろしいのでしょうか?

もちろんラバーダムによって価格帯が変わってくるのかもしれませんが、使うクリニックと使わないクリニックの違いは何が挙げられるのでしょうか?

よろしくおねがいします

『虫歯治療にラバーダムを使っていないクリニックに対してどうお考えですか?』

→ 他の歯科医院様のことは、正直よく存じ上げません。ごめんなさいね。

ラバーダムを使用せずとも、症状を緩解できるように工夫をされていらっしゃるのだと思います。

『クリニックを選ぶ際のポイントとして考えてもよろしいのでしょうか?』

→それが治療を受けるポイントとなるならば、おっしゃる通りかと感じております

『もちろんラバーダムによって価格帯が変わってくるのかもしれませんが』

→おっしゃる通りかと思います。ラバーダムを装着したから!という訳ではありませんが、歯科治療はミクロン単位の治療です。時間が掛かるものです。そのため、現在の保険治療では限界を迎えていると感じております。自費治療のご検討もやむなき時もあるでしょう。

『使うクリニックと使わないクリニックの違いは何が挙げられるのでしょうか?』

→ラバーダムを使うか使わないか?によって、クリニックに違いがあるか?とのご質問でしょうか。大変大きな抽象的なご質問のため、明確な具体的な回答が難しく感じております。ぜひ具体的なコメントで再度ご質問ください!

 

 

 

 

 

ラバーダムは付けて治療されなかったんですけど微小の虫歯でも取り付けるんですか?

私のところラバーダムは付けて治療されなかったんですけど微小の虫歯でも取り付けるんですか?

私は神経ギリギリまで虫歯があったみたいで事前の消毒はあまりされなかった気がします

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

当院では、カリエスが象牙質に達している状態の場合、レントゲンでまずはチェックした上で、CT撮影を行い、歯髄にまで残り『1.1~1.5mm』となっている症例では、必ずラバーダムとマイクロスコープで治療に臨みます。

これは、むし歯が歯を溶かし感染、2層目の象牙質があと1.1~1.5mmとなった時には、神経に炎症の兆しが認められる(=歯髄炎)という、Ricucci先生の文献を根拠としています。

つまり、露髄していなくても、神経はすでに炎症を起こしている、もう歯髄炎になっているということを表しています。

歯髄炎になった状況で、ラバーダムもなく削ることで、感染・炎症を惹起することがあります。

これでは治療の意味がありません。 このことについては以下の動画をご参照ください。
むし歯治療に対する理解が深まります。

歯は3層構造です。表層のエナメル質のみのむし歯であれば問題ありませんが、上記のように神経に近接したむし歯で症状を伴う時は、CTで撮影の上、ラバーダムとマイクロスコープで治療に臨むことが、確実なる予後の治癒の可能性を高めることは間違いないでしょう!

 

 

C4から数年放置してしまった歯は治りますか?

質問ですC4から数年放置してしまった歯は治りますか?。歯茎は数年前に腫れ膿が出ても放置しました、今その歯はぐらついています。状態的には陥没状態です、

まずはこちらのレントゲン写真をご覧下さい。

ご自身の状態が①~④のいずれに当たるのか?によって治療内容が異なるかと思います。

レントゲンでは、硬いものが白く、やわらかいものが黒く写し出されます。つまり、歯がむし歯になると、本来白く写し出されるところが、黒く写るということです。

上に示しますレントゲン写真をご覧ください。正常な歯は、レントゲン写真(正常)のような像となりますが、むし歯でエナメル質が溶かされ、象牙質にまで至ると、①のような状態となります。
①は、神経のある歯がむし歯になり、神経(歯髄)近くまで及んでいる状態です。
②は、神経を処置したのですが、かぶせものに隙間があり、その隙間から感染した状態です。
③は、神経の処置をしたのですが、かぶせものが外れてしまい、そのまま放置、根尖にまで感染が及んでいる状態です。
④は、神経を処置し、そのまま放置、歯が折れてしまった状態です。

同じむし歯ではありますが、状況が様々です。
まずは適切な診断が必要となります。
(当院の根管治療診断基準はこちらを参照下さい)
では、このようなむし歯が進行した状況では、なにが起こっているのでしょうか?

①の症例では、まずバクテリアによる「1次感染」が起こっています。この時に感染するバクテリアを「グラム陰性嫌気性菌」といいます。具体的には、Bacteroiodes(Porphyromonas Gingivalis)、Fusobacteria、Prevotellaなどです。これらバクテリアは「エンドトキシン(内毒素)」をもち、そのLPS(リポサッカライド)の存在が、「身体には悪いことが起きている!」と身体に働きかけ、歯髄(神経)に炎症が引き起こされます。

我々の身体は、一度炎症を起こしても、大概が元に戻りますが、歯の内部にある「歯髄(神経)」は違います。

歯の神経(歯髄)は、バクテリアに感染すると炎症が起こり、元に戻らず「壊死(神経が死ぬこと)」してしまいます。これを放置すると、「2次感染」へつながります。その際に感染するバクテリアを「グラム陽性嫌気性菌」といいます(Enterococcus Faecalis、Peptostreptococcus)。グラム陰性菌とバクテロイデスも感染していますが、このグラム陽性嫌気性菌が感染を拡げると、歯槽骨を溶かし、「根尖病巣」を形成するのです。こうなると、この歯だけの問題ではなくなります。

上記レントゲンで示しました①~④では感染しているバクテリアが異なる可能性があります。治療法も当然変える必要があるでしょう。

健常者の口内にも、感染根管にも認められるバクテリアであるStreptococcus sanguisを象牙質表面に感染させると、わずか10日で象牙細管内への感染することが照明されています。この文献は、象牙細管内の根管治療の困難性を示すとともに、可能な限り早々の治療が必要であることが明らかにしているでしょう。

また、ヒトの歯を用いた実験で、歯を2mm削り、2層目の象牙質を人為的に露出させ、口内に存在する細菌(バクテリア)がどの程度感染するかを調べた実験があります。この実験では、失活歯(神経を処置した歯)と生活歯で、バクテリアに対する感染耐性に違いはあるかも調べています。

結果は、生活歯はバクテリアに耐性を示したましたが感染し、失活歯は150日後、歯の内部深くへ感染することが明らかとなりました。

この結果より、失活歯では特に早々の治療が必要であることが明らかでしょう。

①~③であれば治療が可能です。④は抜歯が最善の治療法となるでしょう!

まずは早々にお近くの歯科医院でご相談ください!

治療頑張って下さいね!

 

 

ギリギリ神経を残した歯が痛い

先日、神経ギリギリまで虫歯が達して、通ってる歯医者の先生の意向で神経を残した治療となりました。

治療後に、食べる時や何もしない時にたまに殴られたような痛みが続く時があります…

鎮痛剤を飲んでも完全に鎮まりません。

治療後まだ1か月も経っていませんが、 だんだん痛みが治まるのでしょうか? それとも、 神経を取ったら楽になるのでしょうか…?

まずは結論から!

痛みが治まることはありますが、おそらくその時は、神経が壊死した時でしょう。

また「神経を取ったら楽になるか?」これはイエスでありノーでもあります。

まずは解説する前に、こちらのリンクの表を御参照頂き、現在の病状と照らし合わせて下さい。

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

それにより、現在の神経の状態、そしてそれに対する適切な治療法をチェックすることが出来るでしょう!

ご担当頂いた先生は、できれば神経があった方がイイとの優しさをもとに、出来る限り神経が残るような施術を行って下さったのだと思います。

最善の治療法であり、最高の選択かと感じております。

ただ、世界的権威のRicucci先生の文献では、むし歯が、歯の神経まであと1.1~1.5mmまで及んでいる時、『すでに』神経に炎症の兆しが認められる(=歯髄炎)という内容を病理組織切片を根拠として証明しています。

つまり、むし歯が深ければ深いほど、それが神経に近ければ近いほど、むし歯が肉眼でみて、またルーペで見て、またマイクロスコープでみて神経に達していなかったとしても、すでに神経は炎症を起こし、根管治療が必要な状態となっている場合もあるということです。

現在感じる症状
・食べる時に痛む
・何もしなくても痛む
・鎮痛剤が必要であり、治まらないこともある
・治療後1カ月で治まっていない

この文章から推測できる状況は、「不可逆性歯髄炎」といった、回復することのない神経の炎症のように推察いたします。

現在は神経が細菌と戦っている状況かと推察します。
そのため、その反応が強い時、つまりは「血液循環が高まった時」痛みを強く感じるはずです。

また、今後は、少しずつ神経は感染により壊死していくかと思います。

壊死することで、神経は感覚を失うため、一時的に痛みが嘘のようになくなります。

その後、噛んだ時の違和感や歯茎の腫れが生ずる場合もあります。

そのまえに、適切な治療が必要となるかと感じております。

ただし、痛みの感じ方は人それぞれです。

文章では相当なる炎症のように読み取れますが、歯の神経が部分的に感染壊死しているだけかもしれません。

そのような症例では、「部分断髄」といった感染した神経を一部取り除く治療法もあります。

くわしくは、こちらの動画を御参照下さい。

いずれにしても、今後は適切な治療が望まれます。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

その感染対策のなされた治療がベストでしょう。

それにはラバーダムとマイクロスコープが有効です!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

マイクロスコープ 歯医者 ラバーダム 保険適用外 いくら?

根管治療をしたのに、5日目にして歯茎にできものができてきました😭隣の歯まで膿が広がっていたんですが、マイクロスコープとラバーダムを使ってもらえば完璧に治るでしょうか?✨又、保険適用外ならばいくらぐらいかかるんでしょうか?💸

根管治療をしたのに、5日目にして歯茎にできもの。
膿が隣の歯にまで広がっている。

原因が、歯の内部への細菌感染であれば、その感染が残存していることにより、歯茎が炎症を起こし膿を形成し、その出口としてできものができているのなら、
適切な根管治療で治るでしょう。

そのためには、マイクロスコープやラバーダムがとても有効な治療器材です。

ただし、原因が他にあるならば、
たとえば歯周病、歯が折れている、歯に穴があいている、実は隣の歯に原因が?であれば、話が別となります。

まずは近隣の歯科医院にてその点について詳細に診査して頂くことをおススメいたします。

その上で、原因が根管内にあるならば、マイクロスコープとラバーダムは有効です!
むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症であり、その細菌は0.5~1㍈で、完全に取り除くことは現代の歯科治療では困難であることが明らかとなっている現在、
『完璧』という表現には賛同できませんが、症状の改善は見込めるかと思います。

保険適用外の費用については、各医院で様々なようです。

ぜひ各医院のホームページでご参照くださいね!

治療頑張って下さいね!(^^)

 

 

 

歯の根幹治療をしたのですが、ズキズキした痛みがあります。歯の神経をとっても治療後に痛みは出るものなんでしょうか?

歯の根幹治療をしたのですが、ズキズキした痛みがあります😓 歯の神経をとっても治療後に痛みは出るものなんでしょうか?

大変多く頂くご質問です。

回答させて頂きます!

まずは結論から!

歯の神経をとる根管治療後は痛みます。ズキズキやジーンとした痛みがあるのが普通のことですのでご安心下さい。

痛みは術後、2~3日続きますが、1週間ほどかけて少しずつ弱まります。

痛みが弱まらない

悪化してきた

耐えがたい

強烈な薬の臭いがする

こんな治療後の病状も、このチャンネルのコメント欄で伺うことがあります。

これについては、あとでご説明させて頂きます。

治療後に痛むと皆さん不安になるようです。

痛みを取るために治療したのに、

これ以上悪くならないようにするために治療したのに、なんで治療後こんなに痛むの?

こんな認識であれば、不安になるもの当然です。

人は知らないものに恐怖を感じます。

まずは根管治療とはどんな治療なのかをキチンと学ぶことが大切です。

歯医者さんは、根管治療を患者様に分かり易く説明するために、「歯の神経を取る」「歯の神経を抜く」治療と説明します。

これは決して間違いではないのですが、ここだけを切り取って解釈すると、術後に痛みがあることが理解しづらくなってしまいます。

歯の神経を取る、抜くというのは、治療後の結果だけを見て表現しています。

結果だけではなく、その治療がなぜ必要なのかを理解することがとても大切です。

根管治療がなぜ必要なのか?これはむし歯の治療をご説明することで理解することができるでしょう!

歯は3層構造です。表層からエナメル質、象牙質、神経です。

唾液中に存在するむし歯の菌、歯を溶かしながら、歯の内部にまで感染を拡げていく病気がむし歯です。

細菌の感染症なんで、放っておいても治りません。

でも取り除けば、治ります。

取り残せば、治りません。

放置すれば感染拡大進行します。

だから、徹底的に感染を削り取る。これがむし歯治療です。

むし歯が2層目、象牙質に至ると冷たいもの甘いものが染みるようになります。

神経に近ければ、神経を「間接的」に薬で保護して凍みないようにしてから治します。

これを間接覆髄法っていいます。

神経のことを歯髄っていいますが、その歯髄を覆って治すので、覆髄法っていうんです。

さらにむし歯が深くて、神経に達していれば、冷たいものが強く凍みて痛みます。

こんな場合は、直接、神経に薬を付けて治します。これを直接覆髄法っていいます。

さらにさらに深く進行すると、神経が炎症を起こして治らない、神経が死んでしまうこともあります。この場合は、炎症を起こした神経や壊死した神経のみ取り除き、部分的に健康な神経を残します。これを部分断髄法っていいます。

もっと深くにまで進行してしまうと、流石に神経を残すのは難しい。

こんな時は、徹底して感染を取り除くべく、神経を取る・抜く治療といわれる「根管治療」が必要となるんです

これ以上感染拡大し、歯を支える骨にまで悪影響を及ぼす前に行う治療、それが根管治療です。

つまり、むし歯治療は、その進行度合い、感染の深さで、適切な治療法が決まるんです。

歯の内部に感染した細菌を徹底的に取り除いた結果として、歯の神経が抜けた状態、歯の神経を取った状態となる。これが根管治療なんです。

細菌感染を徹底的に取り除くこと、これがむし歯治療の最重要ミッションなんです。

神経を取ることが治療ではないんです、神経を抜くことが治療ではないんです。

感染を取り除くことが必要なんです、これ大切!

歯も身体の一部です。

根管治療は、例えるならば、腕に刺さった汚れた棘を取り除くようなものでしょう。

汚れた棘が刺さっていれば、皮膚は腫れ、ズキズキ、ジーンと痛みます。

歯の内部に細菌が刺さっていると想像していただければ分かり易い。

その棘を麻酔をした上で、炎症起こした部分も含めて抉り取る。

これが根管治療です。

抉り取られた部分には知覚はありませんが、その周囲の組織は健全です。

当然、麻酔が切れれば痛みますよね

また、身体は、えぐられた部分に血液を流して治そうとします。

すると、血液の流れ、つまり心臓の鼓動に一致したようなズキズキ、ジーンとした痛みが生じるんです。血液循環が身体を治すのは、身体の免疫機能の原理原則です。

つまり、痛みは「今治っているよ!」っていうサイン!

悪いことではないんです。むしろ良いこと!

でも、先ほどお話しさせて頂いたように

痛みが弱まらない

悪化してきた

耐えがたい

強烈な薬の臭いがする

術後、こんな症状がある時は注意が必要でしょう。

「痛みが弱まらない、悪化してきた」

術後こんな症状の時は、以下のことが考えられますので、ご担当の先生にご相談下さい

①まだ治療途中、感染が残っている

治療術式にもよりますが、1回の治療で感染をすべて取り除けないこともあるでしょう。

そのような、細菌感染が残っていて、なおかつ、クスリでその炎症や感染を取り除ききれない場合は、症状が改善しづらいこともあるようです。

②免疫機能が低下している

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症であり、その細菌は0.5~1.0㍈、目で見ることもマイクロスコープで見ることもできません。そのため、100%感染を取り除くことは難しく、人の免疫に頼らざる得ないのが現状です。

人の身体には、そもそもこういった細菌を駆逐する、自分の身体を治す力があります。

これを免疫といいます。これには個人差がありますが、誰しも共通していることは、身体が疲れると、精神的に疲れると、免疫機能は低下します。

皆さん、お仕事、育児に家事、勉強、人間関係に、日々、頑張り過ぎです。チョット身体を休めてあげて下さい。それだけで治ってしまうこともあるようです。

③気温気圧などの外的環境の変化

気温・気圧の急激な変化に身体は敏感です。それだけで身体は疲労します。

具体的には、雨、台風、季節の変わり目、飛行機、登山、スキューバダイビングなどは、気温・気圧に変化を及ぼします。根管治療後は、ご注意ください。

以上のようなときは、ご担当の先生に一度ご相談下さい。

ただし、先ほどもお話しさせて頂きました通り、術後2~3日は痛みます。これは普通のこと、その後は和らぎますが、それが弱まらない、どっちかといえば悪化している時は、ご相談下さい!ということです。

そして最後に、「強烈な薬のにおいがする、耐えがたい痛み」

むし歯を削り取り、歯の内部の細菌を滅菌消毒する薬としてホルムアルデヒド製剤が使用されることがあるようです。

この薬は気化することで、根管内の細菌を消毒します。

そのため、歯の内部で圧力が高まり、その薬理作用で痛みが強く生じる場合もあるようです。

特に、歯が痛くて歯医者さんへいって、即日根管治療、そしてこの薬を使用すると、術後の痛みと、薬の作用のダブルパンチ。結構つらい痛みが続くようです。

ぜひ早々にご担当の先生にご相談ください。

根管治療は、歯の神経を取る・抜く治療ではありません。

神経を取ることで、確かに歯の知覚はなくなりますが、歯を支える周囲の組織は健康です。

その部分には感覚があり、治療期間中、そこには多少痛みや違和感があるものです。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です

根管治療の目的、つまりむし歯治療の目的はその細菌を取り除くこと!

これにはラバーダムとマイクロスコープそしてご担当する歯科医師の優しさが、

三種の神器となるでしょう!

 

 

 

 

【超重要】歯医者が5万人に伝えたい!『根管治療が失敗する理由の1つ』とは何か?

13,051,017回+48000回

私が念仏のように唱えている歯科治療で超重要なことについてお話しする前に!

それよりも!

あと少しで登録者数5万人

今年はじめに1万人、約1年で5万人

これはすべて皆さんのお陰です、ありがとうございます

支えてくれるスタッフ、来院くださる患者様、そしてご覧いただいている皆さまのお陰

ありがとうございます!

ぜひ皆さんのお友達、お仕事仲間そしてご家族の方にもご登録を頂き、

このチャンネルの目的である、『皆さんの歯が健康になること』に貢献できれば嬉しい限りです!皆さんご協力、よろしくお願い致します!

そこで今回の動画は、このチャンネルで、私が念仏のように繰り返し唱えているワードに関する動画です

OK!とか、頑張って!とか、ありがとう!といったワードではありません(笑)

これも大切ですが、もっともっと大切なことでしょう!

これは、根管治療の失敗率が高いことと密接関連しています

では本題

一般臨床医による根管治療の失敗率が高いことの原因の1つが、これらの5つ論文で

すでに明らかにされていることを皆さんはご存知でしたか?

1965年に『むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症である』ことが明白となっていましたが、

それより遙か以前の1864年に治療中の唾液接触を予防するラバーダムは導入されていますしかし、未だその普及が一般化されていない。

根管治療の失敗率が高いことの原因の1つ、そうです、ラバーダムを使用しているか否かです。

根管治療の聖書では、「ラバーダムができないなら、根管治療は禁忌である」とまで記載されています。

そこで、このチャンネルで、私が耳にタコが出来る程、念仏のように唱えているセンテンスそれがこれ!

『むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症』です

このセンテンスを私がどれほど繰り返しているのか?

1日に20名の患者様に話したとして1週間(5日診療)で100回。

1カ月で400回で1年で4800回、ここ10年で48000回

そして、それに加えてこのYouTubeチャンネルの視聴回数の合計は

13,051,017回です(笑)

どれだけ大切なのか、もうお分かりになりましたよね(笑)

今回の動画は、いつもながらの当院の治療の様子

この動画の続きです。

ここ10年で48000回

そしてこのチャンネルで13,051,017回

お伝えするほど大切なラバーダム

その大切さを患者さまに説明しながら、治療に臨んでいる様子です

皆さんに周知して頂ければこれほど嬉しいことはありません!

ぜひ、最後まで!最後まで!ご覧下さいね!

 

 

【歯ブラシは無駄】 磨いても、甘いものを避けても無駄・・・むし歯になる理由とは?#歯の神経を残す #根管治療 #マイクロスコープ

甘いものを食べるからむし歯になる

磨いてないからむし歯になる

そんな考え方はもう古い

今回の動画は、歯の神経を取らなくてはいけないと言われ

当院にご相談下さった患者様の麻酔と治療前の問診の様子です

痛く無くするための麻酔なので痛むはずもなく、明るく楽しく麻酔です

その上で患者様の病歴を伺います

たしかに、甘い物ばかり食べていれば、口内も身体も酸性化

その上、歯を磨かず放置すればむし歯になるのも当然です

でもこの患者様はブラッシング良好、そこに問題はありません

では原因は何でしょう?

磨いているのにむし歯になる、こんな方はぜひ最後までご覧下さい

プラス、この動画も参考になりますよ!