「金属(インレーやクラウン)の下がむし歯かどうか?」を診査・診断する際、金属をつけたまま歯科用CTで撮影しても診断できるかどうか?について、当院のYoutubeチャンネルにご質問を頂きました。
その回答について転載、供覧させて頂きます。ご活用いただければ幸いです。
ご質問頂きました動画は以下の動画となります。こちらもご活用いただければ幸いです。
CTを撮影すると歯の中の状態が詳しく判るようですが、メタルインレーの下に虫歯ができている場合もハッキリ判るのでしょうか?
レントゲンだと金属にブロックされてしまうというか、見づらいようですので。
《当院の回答》
コメント頂きまして誠にありがとうございます!CTもレントゲンと同様に、硬いものがより白く、軟らかいものがより黒く写し出されます。レントゲンでは、3次元を2次元に落とし込んで撮影・描写されるため、ご指摘の通り、ブロックされてしまい見づらいことがほとんどです。
CTでは画像が重なることはないため、ブロックされて見えないことはありません。
しかし、CTでは、金属周囲にアーチファクトといったノイズが生じるため、やや画像が不鮮明となりがちです。
CTスキャンソフトにてある程度ノイズを修正できますが、金属が無い方が鮮明に把握できるようです。
そのため、金属が装着されている症例では、術前のレントゲンで今後の治療の方針をご説明し、治療の際、金属を外してからCTを撮影し、そのまま治療に臨むようにしています。確定的な診断は、CT撮影後となるでしょう!
ご指摘の通り、ご推察の通り、レントゲンやCTには金属は無い方が診査・診断しやすいのが現状といえるでしょう。
《ご質問》
CTを撮影すると歯の中の状態が詳しく判るようですが、メタルインレーの下に虫歯ができている場合もハッキリ判るのでしょうか?
レントゲンだと金属にブロックされてしまうというか、見づらいようですので。