皆さんが知らぬ間にやってしまっている歯にとっては最悪なこと!知ってますか?
そうです!
歯ぎしり、かみしめ、食いしばり。
歯は擦り減り、冷たいものは凍み、噛み応えのあるものを食べた時、痛み違和感を感じるだけでなく、根管治療後の歯は抜歯へと追いやられる。
頭痛や肩こり、睡眠時無呼吸への関連も強く疑われる歯ぎしり、かみしめ、食いしばり。
でもこれ、ほぼ無意識。
気づかず知らずに寝てる間に。悩まされている患者様がホントに多い。
全国より頂くご質問・ご相談のトップオブトップのうちの1つです。
皆さんはいかがですか?
朝起きたら、口開きづらい、顔回り首回りがスッゴイ疲れてる?
何だか噛むと痛い?なんてこと、ありませんか?
それ、噛みしめですよ(笑)
今回は、その予防効果があるといわれる『マウスピース』についてです。
動画はマウスピースのうちのひとつ、硬めのナイトガードを調整している様子です。
一般的にマウスピースといってその種類は様々です。おそらく大別すると3つに分類できるでしょう!
・スポーツ用のマウスピース
・ナイトガード
・スプリント
です。
この中でも、歯ぎしり、かみしめ、くいしばりの予防効果を期待するのは2つ。
ナイトガード、スプリントです。
こんなマウスピースの目的は3つです。
①歯がすり減らないようにする
(上下の歯を接触させないようにする(上下の咬合接触関係をリセット)=咬合)
②かみしめを予防する
(噛み合わせの高さを上げる(筋のリラキゼーション)=咀嚼筋)
③下あごの位置を正す
噛み合わせを補正する(下顎位の補正)=顎関節
①歯がすり減らないようにする
何だかうまく噛めない。
寝てるときにかみしめてしまう。
こんな噛み合わせにマウスピースを装着することで、寝てる間に上下の歯が接触しないようにします。
歯のすり減り予防です。
②かみしめを予防する
マウスピースを装着すると、かみあわせが少し高くなります。
つまり噛みづらくなるんです。
かみしめ、食いしばりの力が弱くなることも期待できるでしょう。
③噛み合わせを調整する
そんなマウスピースを当院では、上あごに装着してもらいます。
装着して噛んだ時、大切な2つのチェックポイントがあります。
・できるだけ均等にかめること
・ギリギリした時、奥歯に負担がかからないようにすること
この2点を実現できるマウスピースを製作、使用することで、噛み合わせをより健全な位置に導きます。
一般的に、「すり減らないように、噛みしめの予防」を期待したマウスピースを『ナイトガード』、「プラス、噛み合わせの調整」を期待したマウスピースを『スプリント』と呼んでいます。
・歯を擦り減らないようにしたいのか?
・歯ぎしり、くいしばりを少しでも少なくしたいのか?
・噛み合わせを治したいのか?
その目的に応じて、どのマウスピースを使用するのか?を決めましょう!
ご覧頂いている動画は、かみしめで歯が欠けてしまう患者様へのナイトガード調整の様子です。
チェックポイント2点を実現できるよう調整中。
後半の動画は、かみしめにより歯がすり減り、睡眠時無呼吸を指摘された患者様へのスプリント装着、実際の様子です。
当院使用のスプリントはスタビライゼーションスプリント。
このスプリントは、睡眠中の歯ぎしり、かみしめ、食いしばりを減少。
睡眠障害、ストレス、睡眠時無呼吸にも効果があると科学的根拠を示す論文の多いマウスピースです。
ぜひ最後までご覧下さい!
食いしばり予防のマウスピース、amazonなどで販売されているものもありますが、これらすべて、「繊細な調整ができないこと」これが難点です。
大切なのは上下の歯の接触をどのように正すのか?です。
ただマウスピースをいれて噛めないようにすればいいわけではありません。
大切な歯、そして大切な身体・自分自身にぜひ優しくしてください。
この動画をきっかけに、ぜひ近隣の、最寄りの歯科医院へご相談下さい。
歯医者さんで製作するマウスピースはカスタムメイド。
断然、精度が違います!ぜひ!