日別アーカイブ: 2020年11月28日

根管治療 免疫力で治る? 再治療必要?

ご相談

①今まで根幹治療をしたことはありますが、だいたい数日で良くなってました。今回は治療中に物足りなさも感じ、違和感の残りも3ヶ月続いています。そこにまだ汚れや菌が残っていた場合、このまま免疫力で治ることも可能でしょうか?

②治療してもらった医院にまだ痛みがあることを伝えてみました。その違和感が残っている根幹だけを再治療することも可能とのこと。その場合、今詰めてある物を半分削るリスク(詰め物にヒビが入るなど)はないか、教えて頂きたいこと。その先生は大丈夫とおっしゃっています。

③もしこのまま痛みがひかなければ、宮崎先生に治療していただくことは可能でしょうか。(再治療はあまりお勧めされていなかったと受け止めております。)

宮崎歯科医院 宮崎と申します。

どうぞよろしくお願い致します。

詳細なるメールを頂きまして誠にありがとうございます。

回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

病歴のご説明をありがとうございます。

大変多くの患者様より病歴についてご連絡を頂きます。

いつ、どのくらいの時間、どのような治療をされたのかの参考にさせて頂いております。

しかし、どのような治療コンセプトでどのような術式で、どのような診断のもと、どの程度治療が為されたのか?

担当した歯科医師の知識技術そして治療の達成度を正確に測ることは不可能であるのも事実です。

そのため、頂いた3つのご質問の「言葉、文章」に対してお答えさせて頂きます。

私だけでなく、歯科医師は、実際の臨床は、やってみないと分からないという側面があることを切実に感じているものです。

ぜひ、信頼できる歯科医師と共に、今後の治療にお臨み下さい。

①「このまま免疫力で治ることも可能でしょうか?」

→痛みの原因が、細菌感染が若干残っていることのみに起因するのであれば、または、治療したことによる軽度の炎症によるものであれば、おっしゃる通りかもしれません。

②「その違和感が残っている根幹だけを再治療することも可能とのこと」

→大変嬉しいご診断ですね。ぜひしっかりとコミュニケーションをお取りいただき、そのメリット・リスクをご自身でご判断頂いた上で前向きに治療に臨んで頂けれ場と感じておりますあ。

③「宮崎先生に治療していただくことは可能でしょうか。(再治療はあまりお勧めされていなかったと受け止めております。)」

→治療後まだ日も浅かったのではないかと記憶しておりますが、いかがでしたでしょうか。

そうであれば、まずはご様子をみてもよろしいのではないかとお話しさせていただいたと記憶しております。

当院でも、根管治療後つまり根管充填後、1~3カ月の痛み・違和感が残る患者様がいらっしゃいます。

経過を観察して頂いております。

根管治療は、「根管内に感染した細菌を取り除く」治療です。

しかし、その感染した細菌は目で見ることはできません。

そのため、根管内をで”出来るだけ”マイクロスコープで精査したい上で、薬液で洗浄消毒し、根管内の細菌感染レベルと極力減らす。これが当院の根管治療の目標です。

そのためには、治療前より、感染レベルと上げてはいけません。これに必要となるのが、治療中の感染をさせない・予防する「ラバーダム」です。

これでも治らない症例は、3つ。

・感染が根管内ではなく、根管外にある

・折れている、ヒビがはいっている

・他の要因

この場合は、歯根端切除術や抜歯、インプラントを視野に治療に臨んでいるのが当院の現状です。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

ご連絡ありがとうございました。

今後の治療の一助として頂ければ幸いです。

 

 

 

 

 

中が虫歯になっているかをどのような検査で判断できますでしょうか?

ご相談内容: はじめまして。

1年半程前に奥歯から手前3番目の歯の根管治療をしました。

自身の歯は芯?のようになり、銀色の被せ物が全体的に被っています。

最近、違和感というかジワジワとした痛みのような感じがあります。

ずっと、と言うのがわけではありません。

もし、この歯の中が、また虫歯のようになっていた場合、どのような治療がありますか?

(銀色の被せ物が割れるとも思えないので抜歯しかないのかと不安です)

また、中が虫歯になっているかをまずどのような検査で判断できますでしょうか?

『もし、この歯の中が、また虫歯のようになっていた場合、どのような治療がありますか?』

→被せものを外し、差し込んである土台を外し、再度根管治療を行います。

再根管治療は以下のリンクをご参照下さい。

https://miyazaki-dentalclinic.com/13305

根管治療の流れは以下のリンクで動画で分かり易く解説しています。

ご活用下さい。

https://miyazaki-dentalclinic.com/27550

『また、中が虫歯になっているかをまずどのような検査で判断できますでしょうか?』

→まずは基本的な検査を初診時に行います。その中でレントゲンによりチェックしますが、金属製の土台やかぶせものがあると、むし歯は明確に判定することが困難となります。

そのような症例では、被せものを外して実際に現状を見て診査します。

その後、CT撮影を行い、病状を確認した上で、再根管治療に臨みます。

この治療では、現在の被せものを壊して外すため、元に戻すことはできません。

再根管治療をすることを前提に、そのご希望とご同意を頂いた上で治療に臨ませて頂いております。

CTについて

https://miyazaki-dentalclinic.com/17776

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

根管を綺麗にしても痛みが引かない事もあるのでしょうか?ペインクリニック?

はじめまして、素晴らし動画有難うございます。

今、根管治療中です。

今年の初めに充填しましたが、約半年間、痛みが消えず他院に移りました。

そこで薬を除去した後も痛みが消えないので、根の専門医に診て貰う事にしました。

4根管の内、2根管に、それぞれ汚れと出血があり治療し液体の薬を入れ仮蓋中です。

治療後も、時々、歯の奥がチクチクしたりジンジンしたり重い感じがあり違和感があります。特に朝起きると痛みがあります。

根管内を綺麗にしたので、痛みがあっても次に充填すると言われました。

痛みが引かなくても充填しても大丈夫なのでしょうか?

あと神経障害性疼痛の可能性があるので、これで痛みが引かない場合は、ペインクリニックを紹介すると言われました。

根管を綺麗にしても痛みが引かない事もあるのでしょうか?

コメントありがとうございます。

回答させて頂きます。

実際に拝見していないため、適切な回答とならない場合がございます。

現在ご担当頂いている先生の知識と技術とご経験にもよりますが、現在診て下さっている先生が、一番病状をご理解されいるでしょう。

ご参考としてご理解頂き、現在かかられている先生と十分なコミュニケーションのもと、今後の治療にお臨み下さい。

①「治療後も、時々、歯の奥がチクチクしたりジンジンしたり重い感じがあり違和感があります。特に朝起きると痛みがあります。」

→歯科治療が外科治療です。根管治療も同様です。

治療のたびに、歯の周囲の組織を刺激し、血流を促すことで、治癒を促進します。

血流が増すことで、歯の奥に、ジンジンとした違和感、鈍痛、痛みが生ずるのは普通のことでしょう。

治療後の一時的な痛みであれば問題はないかと思います。根管治療後は2~3日間の痛み違和感はつきものです。

治療前と変わらずの痛みがあるのであれば、根管治療の効果がない可能性があります。

再根管治療をするか?あるいは違う疾患を疑い再診査・再治療が必要となるでしょう。

朝起きると痛みが有る場合、「かみあわせ」が強く疑われます。

現在根管治療中の歯は、カチカチと噛んだ時、当たっていませんか?

根管治療中に、治療している歯が上下で接触していると、治癒を阻害することがあります。ご確認ください。

②「根管内を綺麗にしたので、痛みがあっても次に充填すると言われました。

痛みが引かなくても充填しても大丈夫なのでしょうか?」

→痛みが引かない場合は根管充填を先送りします。

根管治療は歯の内部の感染を取り除く治療です。内部の感染が取り除けている確信がある場合は、痛みが有る無しに限らず、私でも速やかに根管充填します。

これは次の2点を考慮しているからです。

1)内部の感染は取り除けており、これ以上やることはなく、これで改善しない場合は、抜歯あるいは歯根端切除術が必要となると推察している。

2)そもそも感染は歯の内部にはなく、外部に存在していることを術前に知っており、色丹切除術の前段階として、根管治療をおこなっている時

いずれの診断を為されているのか?ご担当頂いている先生がご存じでしょう。

③「神経障害性疼痛の可能性があるので、これで痛みが引かない場合は、ペインクリニックを紹介すると言われました。根管を綺麗にしても痛みが引かない事もあるのでしょうか?」

→根管治療を適切に行ったとしても、痛みや違和感が治まらず、少しばかり残存する患者様が稀にいらっしゃいます。私の場合は3カ月程様子を見て頂いております。大概が痛み違和感が緩解するようです。しかし、ホント、稀に、痛みが残存してしまう患者様もいらっしゃるようです。私はかなりの症例数を手掛けさせて頂いておりますが、片手で十分足りる程の稀な症例数です。その際は、ペインクリニックをお勧めしておりますが、実際にご紹介したことは一度もありません。

根管治療は歯の内部に感染した細菌を取り除く治療です。

痛みの原因は感染であることがほとんどです。

根管治療で治らない場合は、その原因は根管内になく、根管外であります。

その際は、歯根端切除術あるいは抜歯が最善の治療法となります。

痛みを長年患ってしまっている場合は、ペインクリニックも必要となるかもしれませんが、私は一度も紹介したことがないため、良く知りません。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル