日別アーカイブ: 2021年10月8日

ラバーダムとマイクロスコープは必要か?

質問なんですが、根管治療行う場合

1 マイクロスコープ使うがラバーダムは使わない

2 ラバーダムは使うがマイクロスコープは使わない

この2つの場合予後はどちらがいいのでしょうか? よろしくお願いします

回答させていただきます。

よろしくお願い致します。

ご質問にはありませんが、根管治療にはラバーダムとマイクロスコープが必要不可欠です。

どちらがかけても十分なる結果は得られないでしょう。

むし歯治療のポイントは3つです。

1 むし歯を、細菌感染を徹底的にと取り除くこと

2 治療中に感染させないこと

3 治療後にも感染させないように精密に人工歯をかぶせること

このどれが欠けても、のちに問題を起こしかねません。

1と3にはマイクロスコープ、2にはラバーダムが有効でしょう。

ご質問頂きました「この2つの場合予後はどちらがいいのでしょうか?」とのこと。

例えるならば、医科手術。

1は、メガネはかけるが、野原で手術を行う

2は、メガネをかけずに、見えない状態で、滅菌管理された手術室で手術を行う

たとえが適切かどうかは分かりませんが、そんな感じかもしれません。

1は良く見える状況で、唾液がガバガバ流れ込む中で、唾液中に存在する細菌の感染を取り除こうとするのか?

2は、唾液の侵入を予防しつつ、1㌢にも満たない歯の内部のむし歯を、50㌢ほど離れた所から「一生懸命に見て」削り取ろうとするのか、、、、、

私も以前はラバーダムやマイクロスコープをせずに根管治療をしていたことがありました。10年ほど前でしょうか。。。

唾液が入らないように必死に配慮しつつ、見えない中、なんとか手の感覚とこれまでの経験で一生懸命に治療していました。

治る症例もあれば、同じことをしているのに治らない症例もあり、大変苦労しました。

今は、そんなことが全くなくなりました。

治るものと治らないものは、マイクロスコープと術前のCTである程度明確に推測できるようになりました。

マイクロスコープとラバーダム、そして適切な治療コンセプトを知ることで、私自身の治療技術も上がったとともに、患者様に貢献できていることに現在、とても嬉しく感じています。

ぜひ、ご自身の歯を大切にされてくださいね!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル