日別アーカイブ: 2022年4月10日

【 閲覧注意 】インプラント治療のすべてが分かる!数カ月にわたる治療を10分で解説 #インプラント

今回の動画は、歯が折れ抜歯となった患者様の数カ月にわたるインプラント治療の様子を10分でご覧頂きます。

なぜ抜歯が必要となったのか?その説明の様子、そして抜歯と同時に行う骨の再生手術の様子

そしてその後に行ったインプラント手術の様子につきましては、この3つの動画で詳しく解説しています。

ぜひご覧下さい。

この動画は、2回目の手術、型どり、そしてインプラント上部構造セットの様子です。

10分ダイジェスト+この3つの動画で

インプラント治療のすべてが分かる

コメント欄にタイムスケジュールを添付します

ご活用下さい!

【タイムスケジュール】

①抜歯が必要であると診断された時の患者様へのご説明の様子
【抜歯宣告】患者様と共に考える!「ならどうするのか?」
https://youtu.be/C0gkYK-oGZU

②抜歯して、ソケットプリザベーションで骨を再生する様子
【失敗手術?】インプラント治療を受ける前の大切なワンステップとは?
https://youtu.be/F3H7Hv3uJdo

③インプラント手術の様子
【 模型で解説 】撮影!インプラント手術 実際の様子
https://youtu.be/fEhAezXAxAg

00:00 オープニング この動画の概要

人工歯根 インプラント2回目の手術

00:51 歯肉を切開
01:10 歯肉を剥離
01:31 歯肉を貫通させる ヒーリングキャップの装着
02:00 手術後の患者様へのご説明の様子 手術1カ月後の型どり
02:49 噛み合わせを採る
03:18 歯の写真を撮影する シェードテイク
03:30 シリコンで精密に型どりをする
03:50 ヒーリングキャップを外す
03:54 インプレッションポストを装着
04:13 シリコンで精密に型どりをする 2週間後のインプラント上部構造の装着
04:54 上部構造の装着
05:04 インプラント装着直後の食事時の注意点
05:51 ヒーリングキャップを外す
06:01 上部構造(人工歯)を差し込む
06:08 ネジで固定する
06:22 レンチで固定する
06:37 噛み合わせをチェックする
07:17 ネジ穴を埋める
07:55 治療後のご説明 インプラントの構造について
08:39 インプラントを使用するにあたっての注意事項
09:39 これからスタート お疲れ様でした!
09:58 動画最後のご挨拶

【教えて!仁先生】フッ素はインプラントに危険?ベストな歯磨き粉?
https://youtu.be/3nLJrkgS09A

 

 

私の目指す歯科治療

宮崎先生いつも大変勉強になる動画を配信して頂きありがとうございます。

まだまだ六年目の未熟な勤務医ですが、歯科医師としてとても勉強させて頂いております。

二つ質問させてください。

一つは今回のケースですが、感染がないとするとあの根尖病巣の原因は何からなのでしょうか…?僕も臨床であぁいった歯を診る事があるのですが、原因がしっくりきていないのです。

二つ目は、先生の医院では自費でも保険でもラバーダムは必須と前に言われていたと思うのですが、それでは先生の医院での根治における自費と保険の違いって何なんだろう?という疑問です。

お答えづらい部分もあるかと思いますが是非ご享受くださいm(_ _)m

コメントありがとうございます。

回答させて頂きます。
『感染がないとするとあの根尖病巣の原因は何からなのでしょうか…?』
まずは根尖病巣という言葉についてです。
根尖病巣とは、「根尖に存在する病巣」つまり、根尖孔外にある病巣、つまりは根尖孔外に細菌感染が存在するという意味で使用します。
それに対する治療法は、歯の内部の感染を取り除く「根管治療」ではなく、歯の外部に存在する細菌感染を取りのぞく「歯根端切除術」が適切でしょう。
私は今回、その可能性よりも、主たる原因は「根管内にある」と仮診断しています。
そのため、根尖部にある透過像を、根尖病巣とは呼ばず、根尖病変と診断しています。
つまり、根管内の感染により、根尖孔外に変化が生じている状態です。
事実、後日ご来院頂いた患者様の病変は消失、腫脹も早々に緩解してます。
主たる原因は、根管内にあったといえるでしょう。
動画内では、感染が無いと説明をさせて頂いております。
これには理由があります。
以前にご担当頂いた先生は、できれば神経があった方がイイとの優しさをもとに、出来る限り神経が残るような施術を行って下さったのだと思います。
最善の治療法であり、最高の選択かと感じております。
しかし、そこにはラバーダムやマイクロスコープという治療環境はありませんでした。
むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
世界的権威のRicucci先生の文献では、むし歯が、歯の神経まであと1.1~1.5mmまで及んでいる時、『すでに』神経に炎症の兆しが認められる(=歯髄炎)という内容を病理組織切片を根拠として証明しています。ぜひリクッチ先生の著書をご一読下さい。
つまり、むし歯が深ければ深いほど、それが神経に近ければ近いほど、むし歯が肉眼でみて、またルーペで見て、またマイクロスコープでみて神経に達していなかったとしても、すでに神経は炎症を起こし、根管治療が必要な状態となっている場合もあるということです。
今回の動画でもご覧頂いている通り、ブリッジを外した段階で、覆髄の跡がありました。
患者さまは健康な歯という記憶ではありましたが、おそらく、コンポジットレジンやインレーが入っていたのでしょう。
でなければ、やすやすと大きな形成をしないはずです。歯科医師であれば。いくら自費のセラミックであったとしてもです。
しかし、前述の治療環境やリクッチ先生の文献などについての配慮はできていなかったのかもしれません。
それは悪いことではなく、その先生の出来うる限りのことをして下さっただけ。悪いことではない。
それが分かるのは、根管内が壊死していたにもかかわらず、細菌による歯質の溶解がなかったことです。
私も多くの神経を残す治療を行っております。
その2割はのちに根管治療に至ります。
その症例を拝見していると、この症例のようになっていることがほとんどです。
カリエスはない、検知液にも染まらない、しかし壊死している。
これは、以前にご担当頂いている先生の手際の良さがあるからなせる業でしょう。
残念な結果ではありますが、仕方なかったのかもしれませんね。
その上で、原因を推察するならば、
形成前の段階で、おそらく神経に近いむし歯があった。
露髄はせずとも神経への感染はあった(これはリクッチ先生の文献をぜひ)
その後の、物理的刺激(ブリッジによる3本分を2本に負担をかけることによる)と冷温刺激が歯髄を失活させた。
これが原因ではないかと推察しております。
『二つ目は、先生の医院では自費でも保険でもラバーダムは必須と前に言われていたと思うのですが、それでは先生の医院での根治における自費と保険の違いって何なんだろう?という疑問です。お答えづらい部分もあるかと思いますが是非ご享受ください』
答えづらいことは、私の臨床には全くありません(笑)
答えづらいことは、患者様にはできませんので(笑)
患者様の個人情報以外は、なんでも聞いて頂いて大丈夫です。
おっしゃる通り、自費と保険で治療法が違う。
これは我々歯科医師にとっても説明しづらいところですね。
患者さまとしては、国の決めた保険診療が「最善」であり「最高」であると思っていらっしゃいます。
「医療」としてそうであって欲しいと私も願っております。
しかし、戦後、まだ皆が経済的に十分ではない状況下で、誰もが医療を受けれる制度として発展してきた現在の保険医療制度。
世界で最高と言えるほどの日本の保険医療制度です。
日本だけでなく、世界においても経済の衰退が懸念されている現在では、十分な財源も確保できず、以前の保険医療制度とは進む方向性が変わってきているように感じています。
『保険医療だけでは、日進月歩の歯科治療のすべてを網羅することは難しい、この世界的な経済状況の衰退において』
以前はラバーダムやマイクロスコープを使用しても、今と同じ治療であっても、保険治療の範囲内で行っておりました。
しかし、これはあまりよく無かった、、、と今は感じております。
患者さまに「その治療の価値を認識してもらうことが出来なかった」ということです。
また、動画で配信することで、他の歯科関係者より、「保険医療でマイクロスコープやラバーダムを使用するとは何事だ!!」とのクレーム(笑)?を沢山いただきました。
この点については私の理解は追いつきませんでしたが、そのように考える歯科医師もいるのですね。
この動画が配信を、「自己顕示欲とコマーシャル」とお考えなのでしょう(笑) そんな軟な考えでは、これだけの配信は出来ないことを知って頂きたいとは思いましたが、そのような考え方をお持ちになる方も沢山いらっしゃることを知ることが出来ました。
そのため、現在では、当院では根管治療などを自費治療としています。
つまりは、当院では自費と保険という違いがありません。
患者さまにとってベストの医療は1つです。比較するものであってはなりません。
その治療法を決めるのは我々歯科医師です。
患者さまのご不安、ご希望を伺い、病状を診査。適切な診断を加えて推断・診断する。
治療法が多岐にわたります。
その上で、再度患者様のご希望を伺う。
我々歯科医師は、そんな患者様に叶う「最高でなくても最善となる治療法」を提案する。
いつも同じゴールを目指し、患者様と共に笑顔で前向きに治療に臨む、これが私の目指す歯科治療です。