日別アーカイブ: 2022年4月28日

インプラントメーカー 何がイイ?

先生の医院では、どちらのメーカーのインプラントを使用されているのでしょうか?また、それを使っている理由を教えていただけますと幸いです。

コメントありがとうございます。患者です。歴史・実績で安心な海外メーカーを宣伝する歯医者さんもある一方、いまはどのメーカーも変わらないということでリーズナブルな日本製で十分という歯医者さんもいました。 品質が十分ならば日本製でも良いのかなと思いますが、永いおつきあいする歯なので、(失礼ですが)本当に数十年先にそのメーカーがインプラントを提供されているのかなあと心配にもなったり…。

ご回答ありがとうございます。

私が使用しているのはご説明頂きました通り、純日本製のケンテック アルファタイトインプラントです。
使っている理由は至ってシンプルです。
「シンプルだから」です(笑)
現在のインプラントシステムはご存知の通り、ブローネマルクインプラントシステムの流れを組むものです。
1990年ころは、インプラントの術式、ブランドによって、違いが大きくありましたが、現在では、源流はブローネマルクであり、その違いはほぼありません。
これは実際のお話ですが、インプラントシステムを扱うある担当者様から、『今は、インプラントのメーカーに、あまり違いが無くなりましたよね、、、』とのご意見を頂いたくらいです(笑)
インプラント自体が症例数、論文数などが充実し、どのメーカーを使用しても違いなくなるくらいまで成熟したのでしょう。
ケンテックを使用する前は、様々なインプラントシステムを導入しました。
カムログ、SPI、ブローネマルクなどなどなど、ほぼすべてのディプロマを頂きました(笑)
どのインプラントシステムも素晴らしい。
特に難症例になる場合には、こういった歴史のあるインプラントシステムは力を発揮するように感じます。
海外メーカーで歴史あるインプラントシステムを使用する利点として、私は次のように感じています。あくまで私見です。
①細かなところまで行き届いた多くのアイテムがある、つまり様々な細かな拘りある症例に対応可能
②海外でも対応可能
この2点かと感じています。
私は①に対しては、そもそも「難しい状態にしない」ことで対応しています。
難症例にするまえに、その前に対処する。そうすれば、すべてのインプラント症例は簡単です(笑)
②この点につきましては、やはり歴史あるインプラントシステムに軍配が上がるかもしれません。
海外からご来院する患者さまには私はストローマンなどのインプラントシステムで対応します。
それ以外に、違いは、私は感じていません(笑)
実際に、数多く治療を手掛けさせて頂いておりますが、失敗症例はありません。
純日本製でも大丈夫、というか、最高ですよ(笑)
そのため、当院では、そういった「使用する材料や機器」などによって、料金体系を変えることをしておりません。
目的は治すこと!
そのために必要な術式や機器の選択は、患者様には「できません」。
情報が簡単に得られる現在であったとしても、やはり素人である患者様にそのご選択を任せるのは荷が重すぎます。
インプラントメーカーもしかり、歯科治療全般もしかり!
治療の術式、器具、器材、治療環境は整っていて然るべきことであり、選択すべきことではないと私は感じています。
必要となるものは、3つ!
・歯科医師の知識と技術と経験と人間性
・患者さまの前向きな心
・両者の十分なるコミュニケーション
この3つがあれば、どんなことでも実現可能ではないかと私は感じています。
ぜひご担当の先生と十分なるコミュニケーションのもと、治療をご決断ください!