日別アーカイブ: 2022年8月14日

銀歯とセラミックだと口臭の影響の違いはありますか?

銀歯とセラミックだと口臭の影響の違いはありますか?

こんばんは!

ご質問ありがとうございます。お手数をおかけいたしまいた。

素晴らしいご指摘ですね!おっしゃる通り、銀歯が口臭と関連する可能性は否定できません!

ではなぜ、銀歯だと口臭の可能性?セラミックだとその可能性が少ないのか?についてお話させて頂きます。

口内に装着する材料に求められる物性、性質があります。
それは、

①化学的安定性
②物理的安定性
③審美性

この3つです。

① 物理的安定性とは?
形が変わらないということです。咀嚼・嚥下・くいしばりなど相当な荷重が歯にかかります。すり減ってしまっては、次第に他の歯への負担を大きくしてしまいます。「形が変化しづらい、すり減りにくいこと」はとても大切な物性です。

② 化学的安定性とは?
変質しないということです。
口内は温度変化、酸性・アルカリ性食品などにより、変質・変性しやすい環境下にあります。そんな過酷な環境下にあっても「変質しないこと」はとても大切な物性でしょう。

③ 審美性とは?
人の第一印象に大きな影響を与える口元。歯はその大事なポイントです。「透明感のある白い歯」は、清潔・さわやか、そして健康的な印象を与え、好感と信頼感を感じさせ、笑顔に自信を持たせます。

銀歯は①においては問題ありませんが、②と③においては問題でしょう。

酸化しやすい性質から、表面があれ、プラークが付着しやすい可能性も否定できません。

それに比べて、セラミックは①~③すべてにおいて問題が置きづらい物性です。

またそれ以上に、その製作段階での「精度」に違いがあることも否定できません。

保険診療における銀歯と保険外診療におけるセラミックでは、型どりの仕方や製作する技工士の技量、そこに費やす時間などに違いがあります。

そのため、精度が違う場合、可能性が生じます。

つまりは、銀歯は「隙間がある」場合がある
セラミックはその可能性が少ない「製作時間、期間、材料」が使用できるということです。

しかし、それは絶対ではありません。

銀歯でも精度の高い治療や技工により、隙間が生じないよう製作することも可能でしょう。

「隙間」はプラークの温床、そしてむし歯の再発、食べ物が溜まりやすい、、、、つまり口臭の原因となりえます。

セラミック、銀歯は材質の問題。それ以上に、それを施術する、製作する歯科医師や歯科技工士の技量、そしてそれに施す時間が、「口臭の原因の可能性」に影響を及ぼすかもしれません。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル