日別アーカイブ: 2022年8月22日

開咬 ブラキサー 上7 補綴 クラウン アンレー インレー 材質迷う

こんにちは、いつも勉強させて頂いております。

ご相談になるのですが、左の上7、下6にカリエスがあり、上は隣接被ってないため神経スレスレで残して(MTAも使いました)CRで治療をし、咬合も咬合紙1枚通るぐらいで調整頂きました。

下は象牙質ほぼ全部削り点状ろ髄もしたものの、MTA封鎖→CRして経過見ていますが症状も今はなく被せるか、というところです。

INRも(+)で、その後X-ray撮って確認したところperもなかったので神経は生きてると思いますが治療後痛みがあまり出なかったのが少し不安です。

ただこちらは近心咬頭1箇所歯質が残っており、On or Crで悩んでいます。

開口でブラキサーのため、Onにしても欠けてくるだろうとは思うのですが、少しでも歯質残せるならいいのかなとも思い、決めかねています。

Crの場合はゴールドだと高く、セラミックだと欠けるのが怖いのでジルコニア予定ですが、咬合強いので上顎の噛み合わせがやられないかも心配です(上は補綴入ってません)。 どうするのが最善でしょうか?ご意見頂けると幸いです

(これに対して、歯医者さんとこちらから質問したのに対して)

お忙しい中ご返信ありがとうございます。

歯科医ではなくて歯科助手です。

専門知識をきちんと習ってる訳ではなく、 当院の(若手の)Dr.に治療をしてもらったのですが、そのDr.も決めかねてて任せるって言われてしまいまして…

検知液も使ってたのでカリエスは残っていないと思うのですが…

同業者なのにご質問すみません

まずは優先順位を決めましょう!

御自身がどのようにしたいのか? したくないのか? まずはこれです。

したいことならば、その後に起こった問題も、対処法を前向きに考えるでしょうし、ご自身のご決断ならば、しょうがないと考えることもできるでしょう。

しかし、したくないことならば、したくないことを決めるということは、誰かの選択基準・誰かの決断にそれをゆだねるということであり、その後に起こった問題の原因を人任せにしかねません。 まずはどうしたいのか? それが大切です。

私ならばという偏ったアドバイスです。

実際に拝見していない立場でることは重々ご承知下さいね。

・オープンバイト
・ブラキズムあり
・歯を可能な限り削りたくないという希望を感じる
・歯質の残存は少ない
このような症例では、私は被せものが取れる、外れる、欠けることは全く問題に感じていません。
異常なる力が掛かった時、歯が壊れることなく、人工物が代わりに壊れて守ってくれていると「私は」考えます。
そのため、ジルコニアは私は選択しません。
精度の問題、審美性の考慮は要らないことから選択項目から外します。
あと、ゴールドあるいはe-maxです。銀歯とコンポジット、ハイブリッドセラミックスは論外です。
歯を削らないという事を第一に考えるならば、ゴールドインレーでしょう。
e-maxならば、歯質の残存状態にもよりますが、咬合を管理する上でもクラウンあるいはアンレーです。
咬合面はすべて削り、咬合を整えます。
ぜひご担当の先生とご相談ください。
プロフェッショナルである歯科医師が、自分よりも経験知識が少ない歯科助手の方に「決めかねてて任せる」といっているのであれば、どの状況でも対応できるから大丈夫!という意志があるのでしょう。
私は原則患者様に決断は委ねませんから
いずれにしても大丈夫!
治療頑張って下さい!
宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル