日別アーカイブ: 2022年9月25日

マイクロスコープ?を使わない歯医者は控えた方が良いですか?

マイクロスコープ?を使わない歯医者は控えた方が良いですか?

ご質問ありがとうございます。

まずは結論から!

そんなことはありません。

拡大鏡ルーペでも適切に治療して下さる先生は沢山いらっしゃいます。

逆を言うならば、マイクロスコープを使用しれば正義という事でもありません。

口内の病気は3つ(腫瘍は除きます)

むし歯・歯周病そして噛み合わせ。

①むし歯と歯周病は、唾液中に存在する細菌の感染症です。
この細菌感染を取り除き、また感染しづらい環境を創り上げることが治療のポイントです。

②噛み合わせは、力(ちから)。その力をどのようにコントロールするかが治療のポイントとなります。

①の「感染を取り除く」時、そして「精密に人工歯をかぶせる」時に、マイクロスコープが効果を発揮します。

むし歯とは、細菌が歯を溶かし終わった跡、残骸です。
これを削り取るのは当然のこと。目的は「細菌」を取り除くことです。
しかし細菌は目で見えません。0.5~1.0㍈。
目の識別能力は100~200㍈、マイクロスコープをもってしても、おそらく20㍈が限界でしょう。

つまり細菌は見えていない。

この時点で、肉眼も拡大鏡ルーペもマイクロスコープも、細菌のサイズという観点からは

『五十歩百歩』

そこで必要となるのが、歯科医師のもつ「治療コンセプト」「経験と知識」です。
これが一番。これが大切。

見えない部分をどのようにフォローしていくのか、これが大切。

そして、もっと大切なこと!

それは患者様自身の治る力、つまり免疫です。

ヒトの身体はもとから外敵を駆逐する能力をもっています。
これを免疫といいます。

そのため、たとえむし歯の細菌が感染していても、それほど進行しない方、沢山いらっしゃいます。

つまりは、我々歯科医師が一生懸命治療をして、たとえ見えない感染が残っていたとしても、患者様ご自身の免疫の力で症状も進行もしない方、沢山いらっしゃるのです。

だからといって、最初から肉眼で治療してもイイ?という訳ではないでしょう。

妥協の論理では、結果はでないでしょう。

だからこそベストを尽くすためのラバーダムとマイクロスコープです。

この点を理解している歯科医師ならば、たとえマイクロスコープが無くても、その解決法や問題対処法を知っています。

よって、マイクロスコープがある?ない?は関係ない可能性もある。

あれば便利、あって+適切な治療技術+患者様の免疫!これが最強の治療体制といえるでしょう!

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