日別アーカイブ: 2022年10月14日

冷たい物が凍みて、温かい物でもしみて、鈍痛

長文コメント失礼します。 今回の動画とは関係ないのですが、今年の初めから左下の奥歯が冷たいものがしみるようになり、3月に検査に行ったのですが何も異常がなく様子見と言われました。

ただ、だんだんと温かいものもしみるようになり、飲食で痛みも伴うようになりました。

そこで再度歯医者に行くと、左上の歯が虫歯で、その影響だろうと言われ治療をしました。

ただやはり冷温でしみるのは治らず、下顎全体の鈍痛がずっと続いています。

先生の動画で、物理的刺激で神経壊死の可能性があることを知りました。

健康そうな歯でも、歯をけずってみたら神経が壊死しているっていう可能性もあるのでしょうか?

その場合は、CTやレントゲンで判断できるのでしょうか?

どのように歯医者さんに伝えたらいいのか分からなくて…。 長文ですみません。

お返事頂けると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

コメント拝読いたしました。

まずはこちらの動画をご覧下さい。

その後に、その下のリンクの表とご自身の症状の変遷を照らし合わせて頂きたいと感じております。

〇歯医者で「削られない」ために大切なこと!《歯が「しみる」からむし歯?削れば治るの?》
https://youtu.be/UXsrWEeejNI

神経は残せるか否か?根管治療は必要か?

この表は、現在抱える症状から、現在の”むし歯”の病状を推測し、適切な治療は何か?を簡単にチェックできる表となっています。ご活用下さい!

頂いた病状をまとめます。
①左下の奥歯が冷たい物でしみる→異常がないと診断
②温かい物がしみるようになり、飲食でも痛む
→これに対して左上を処置するも緩解せず
③冷温でしみて、下顎全体が鈍痛

実際に拝見していないため、全く分かりません。
頂いた文章のみからの推測となります。
その点、重々ご承知ください。

その上で、私ならどうするか?を回答します。
私見であり、推測です。診断ではございません、ご理解下さい。

痛みの原因は3つです

むし歯、歯周病、かみあわせ

頂いた文章には歯周病の文字はありませんでした、そのため除外します。

残るは2つ

むし歯か噛み合わせ!

(1)むし歯ならば、神経に至る炎症、おそらく部分的な歯髄炎あるいは歯髄壊死
これに対しては根管治療が必要となるでしょう。

(2)噛み合わせであれば、その原因は、噛みしめ歯ぎしり食いしばり。
これに対しては、咬合調整あるいはマウスピースの適切な装着で症状緩解をチェックします

レントゲンでは分かりづらいかもしれません
CTであれば、「飲食で痛む」ようになってきていることから、何らかの変化を読み取れるかもしれません。

しかし、その部位に、レントゲン不透過性の金属などが装着されていると、少々判別が困難です。

『健康そうな歯でも、歯をけずってみたら神経が壊死しているっていう可能性もあるのでしょうか?』

→壊死までいかなくても、神経に至るむし歯となっていたりします。
実際に、壊死していたという症例もございます。

https://youtu.be/R3TczXwi0iY
CTでないと分かりづらいむし歯治療の様子です、ぜひご覧下さい。

私は、下顎の6あるいは7番になんらかの問題があるように感じます。

残念ですが、診断とは、最新機器があるから出来るわけではありません。

CTがあるから、マイクロスコープがあるから病状を見つけることが出来るわけではないのです。

そもそもその診断する目があるか?その点が重要です。

私は、CTやマイクロスコープで病態を見つけているわけではありません。

患者さまとの会話、そこから得られる病状の変遷で「診断」し、その診断を患者様に分かり易くするために、自分の決断・診断を確固たるものにするために、そして治療をよりスムーズに進めるために、CTやマイクロスコープを使用しています。

まずはご担当の先生と十分ご相談ください。

その上で、症状の緩解が得られない、その可能性が無いならば、セカンドオピニオンなども考慮して頂きたいと感じております!

頑張って下さい!

 

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