日別アーカイブ: 2023年2月19日

滑舌が悪い

先生、歯並び噛み合わせが良いから滑舌が良いのでしょうか? 40過ぎてから喋りにくくなりました。

コメント拝読いたしました

回答させていただきます

まずは結論から

私が滑舌が良く聞こえるのは「歯並びが良い」からではありません
むしろ、滑舌はあまりよくありません(笑)

おそらく、プロの方にご視聴頂くと、その滑舌の悪さが分かるかと思います

頂いた疑問点について以下の項目で回答します

①私は歯並びがイイ、噛み合わせがイイから滑舌がいいのか?
②40歳過ぎてから喋りにくい、、、

①について

私は一見歯並びが良いように見えますが、上顎の歯並びは狭く、噛み合わせにはズレがあります。

そのため、「か行」「た行」などの舌が上顎に触れるような発音は苦手です

この発音は「リズム」でごまかしています

この上顎の歯並びが狭いのは、慢性の鼻炎(副鼻腔炎)が原因です

それもあるからかもしれませんが、その副鼻腔が比較的大きく、このような骨格的な特徴は、「声を反響させる」効果があるようです

姿勢に気を付けていること、前向きな思考を意識していることから、腹圧が高く、声が反響するようです

滑舌が良く聞こえるのはおそらく、こういったデメリットをメリットに変えているからかもしれません

②について

これが本題です

40歳に限らず、年齢と共に、滑舌がきになってくること大変多いようです

こういった方に共通することを、あるいは当てはまることを列挙いたします

1 歯並びが悪い、特に歯並びが混んでいるパターンの方
2 姿勢が前かがみ、やや猫背気味
3 一生懸命で真面目な思考をお持ちの方
4 日々、忙しく過ごされている方

1 このようなパターンの歯並びの方は、2~4も併せ持っているようです
つまり、かみしめて物事に取り組まれる精神性から、歯並びが混んでしまっています
この傾向は、年齢と共に増すため、さらに歯並びは混んでいく傾向にあります
つまり、歯は内側に倒れこみ、舌のスペースが少なくなるということです
これにより、舌が動かしづらくなり、滑舌に影響を与えるようです

2 いわゆる猫背は首が前にでることで、下あごの位置、舌骨の位置が引っ張られます
頸部の筋肉も緊張しがちになり、口周囲の筋肉も緊張、への字口になりがちです
そのため、口が動かしづらく、発音に影響を与えるようです

3 1と2の状況から発音に影響をあたえます

4 ストレスにより、交感神経優位な状態が続くことで、呼吸は浅く、口呼吸となりがちです
唾液は枯渇したり、バランスの良い唾液の分泌とならないようです
そのため、口、舌が動かしづらく、発音に影響を与えるようです

対策としては、

1)矯正治療
2)生活習慣の改善
3)姿勢
4)ストレスコントロール

などとなります

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです

よろしくお願い致します

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