日別アーカイブ: 2023年4月27日

膿 歯が折れている ヒビ 抜歯

こんにちは。20年通ってる歯医者で1ヶ月前から腫れた歯の治療をしています。多分、2年前位に神経を抜いてると思います。最初は麻酔して切開して膿抜きをしました。レントゲンを撮ったら骨が溶けてました。1回目の処置後は穴に消毒の染みた綿?を詰めて。その後は約1週間毎に、麻酔無しで綿を外して、突っついて膿が出るのを確認して、また綿を詰めて・・・それで1ヶ月がたってます。レントゲンには映らないとこがヒビ入ってるのかもって。腫れは酷くなる事もなく痛みはありません。途中、途中でこれは抜歯ねと言われたり次は抜歯&切開なしと言われ安心したら、前回は抜歯の方向でと言われ困惑してます。画像で根が折れてるのを確認出来たり痛みがあるとかなら抜歯も仕方ないのかなと今まで通り抜歯してたのかも知れません。しかし、今回は本当に抜歯しかないのか疑問なのです。ラバーダムもマイクロスコープも使ってません。根幹治療?って類の事はしてくれてるのかも分かりません。あっちもこっちもの患者さんを見てるので、ゆっくり話す時間もなく毎回モヤモヤしてます。保険診療の歯医者ですが連携?してる口腔外科とかでCTスキャン位は撮って貰う位の確認した方が良いですか?何を根拠に抜歯なのか分からないままで不安です。私は食いしばりがあり下両奥歯が抜歯でなくなり昨年52歳で部分入れ歯になりました😢今回、先生の動画に辿り着き色々、知ったので今回の治療に余計に疑問に思ったのです。 チャンネル登録して、毎日、動画を見てます。 凄い先生が居るんだなと驚きました。

詳細なるご説明をありがとうございます!

おっしゃる通りですね、何を根拠に抜歯なのか?これについては明確にするべきでしょう!

実際の病状を全く拝見していないため、適切な回答とならないため、ご質問頂いた病状に対する回答は差し控えます。

そのかわり、私の経験ではありますが、ご参考程度にお聞き流し頂ければと感じております。

私は臨床経験30年近くになりますが、そのうち、肉眼で治療していたのは数年です。
そこから、拡大鏡ルーペという2倍、3倍、5倍、8倍、10倍に拡大できるルーペを使用して、現在マイクロスコープで20倍まで拡大できる状況下で診療をしています。

その臨床経験で「私が」想う事です。

「肉眼では全く見えません」
「ルーペは、拡大率によりますが、マイクロスコープには敵いません」

私が想う、私の臨床実感です

だからヒビは見えません

もし見えていたのならば、根管治療した段階で、初回でほぼ発見できています

もうご存知の通り、1㌢にも満たない歯の内部のむし歯や病状は、マイクロスコープがないと「精密なる治療」は困難です、これは学会で証明済み

ただ、それには、多大なるコストの診療器材や材料がかかります、自費治療にもなります

そのため、保険診療では、可能な限り痛みを早期にとり、たとえ細菌感染が残っていても、患者様の免疫で抑えるレベルまでもっていく治療、これが問われています。

ご担当の先生は、おそらく、可能な限り歯を残すべく、時間や痛みや費用を抑えつつ、一生懸命に治療に臨まれているのかもしれません。

ヒビも入っていることは分かっていても、できれば歯を残して差し上げたい、その一心で治療に臨まれているのかもしれません

この点については、ご担当の先生とのご相談、コミュニケーションが不可欠です

その上で、さらなる治療をお望みの場合は、根管治療専門医の先生や大学病院での精査、つまりマイクロスコープやCT、ラバーダムといった治療環境を整えて、ご自身の歯に全力投球する必要があるように感じています。

この回答が少しでもお力になれていればと願っております。

治療頑張って下さい!応援しています!

 

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