月別アーカイブ: 2026年7月

【これでダメなら抜歯】保険外でも治らぬ腫れと膿。再根管治療の全記録(マウスピース解説あり)

【学術的・教育的見地に基づく医療解説動画】

本動画は、歯科医療従事者および一般の方へ向けた精密根管治療の解説を目的としています。科学的根拠に基づく医療手順と治癒のプロセスを客観的に記録したものです。

【症例の概要と来院時の状態】

右上第1小臼歯(4番)の再根管治療の記録です。 患者様は他院にて自費診療による根管治療を受け、ファイバーコアと仮歯を装着した状態で来院されました。患部の歯肉(根尖相当部)には大きな赤みと腫脹があり、痛みを訴えられていました。また、事前のCT検査では根尖部に大きな透過像(骨吸収)が確認されました。前医にて「これで治らなければ抜歯」との診断を受けての受診でしたが、当院での問診および検査の結果、保存可能と判断し、速やかに再根管治療へ移行しています。

【治癒阻害の原因と処置内容】

本症例の右上4番は「2根管2根尖」の複雑な形態を有しています。 腫れと痛みの原因は、肉眼での視認が物理的に困難な「イスムス(根管と根管を結ぶ狭部)」における感染の残存、および根管内の清掃・拡大不足と考えられました。 動画内では、マイクロスコープの拡大視野下において、隠れた感染源の特定と徹底的な清掃を行っていくプロセスを公開しています。処置の結果、1週間後の来院時には症状の明らかな改善を確認し、最終的にセラミックスクラウンを装着して機能回復を図りました。

【マウスピース使用に関する臨床的見解】

動画の終盤(術後説明)において、本症例におけるマウスピース着用の要否について言及しています。食いしばり対策等での長期的なマウスピース使用は、咬合(噛み合わせ)に悪影響を及ぼすリスクがあるため、本症例においては使用不要と判断し、日々のストレスコントロールを推奨しています。

【医療に関する免責事項】

本動画および概要欄の解説は一般的な歯科医療情報の提供を目的としており、特定の個人に対する確定的な診断を示すものではありません。オンライン上の情報のみで自己判断せず、実際の症状に関するご相談や治療方針の決定につきましては、必ず現在通院されている主治医、もしくは最寄りの歯科医院にて対面での精密検査と診察をお受けください。

【タイムスケジュール】

00:00 術前の問診

00:26 ラバーダムを装着 ファイバーコアを取り除く

01:57 根管治療開始 髄床底の整理

02:53 ガッタパーチャを取り除く

04:33 穿通開始

05:16 ニッケルチタン製ファイルで清掃

06:25 麻酔が切れる 洗浄消毒

07:30 分岐部を染色 感染を取り除く

11:02 次亜塩素酸で洗浄

11:46 治療後のご説明の様子

13:29 治療後1週間後 治ったのか?

14:26 セラミック装着

15:21 マウスピース&ナイトガードへの見解

 

 

 

【抜歯を防ぐ最後の砦】根管治療で治らぬ腫れと膿を絶つ歯根端切除術(術後経過あり)

【症例の概要とこれまでの経緯】

上顎左側第一大臼歯の根管治療のやり直しの症例です。 初診時、患部の歯肉腫脹ならびにフィステル(サイナストラクト)を認めたため、当院にて再根管治療を行いました。

治癒を阻害していた解剖学的要因は、頬側にある2根が湾曲しており、前医での治療が根尖(根の先)まで到達していなかった点にあります。 当院にて再根管治療を行いましたが、事前の検査段階で根尖部の透過像(骨吸収像)が大きく、外科的処置(歯根端切除術)への移行が必要となる可能性が高いと判断し、あらかじめ治療計画に「歯根端切除術」を組み込んでいました。

そのため、外科的アプローチを想定し、頬側2根管に対しては、プロルートMTAを用いた根管充填を実施しています。 その後、症状の緩和は認められたものの、腫脹とフィステルを繰り返したため、計画通り歯根端切除術へと移行しました。(※本動画には事前の再根管治療の様子は含まれておりません)

【術式と処置内容】

動画では、歯根端切除術の実際の手技を公開しています。 頬側近遠心根の根尖を明示して切除し、周囲に増殖した不良肉芽組織をエルビウムヤグレーザー(Er:YAGレーザー)を用いて徹底的に掻爬・除去した後、骨補填を行い、再度エルビウムヤグレーザーにて血餅を止血、縫合を行っています。事前のMTA根管充填により、根尖部の確実な封鎖が担保された状態での処置となっています。

【術後経過と機能回復】

処置から1週間後の来院時において、歯肉の腫脹およびフィステルが消失し、明らかな症状の改善を確認しています。最終的な補綴物としてセラミックスクラウンを装着し、機能回復を図るまでの経過を収録しています。

【医療に関する免責事項】

本動画および概要欄の解説は一般的な歯科医療情報の提供を目的としており、特定の個人に対する確定的な診断を示すものではありません。オンライン上の情報のみで自己判断せず、実際の症状に関するご相談や治療方針の決定につきましては、必ず現在通院されている主治医、もしくは最寄りの近隣の歯科医院にて対面での精密検査と診察をお受けください。

【タイムスケジュール】

00:00 術前のCT画像および歯根端切除術とは?

00:13 切開

00:40 術前のCT、再根管治療後のCTの比較

01:23 切開

02:03 根管治療でも治らないことがある

02:28 剥離

03:12 頬側2根尖を取り除く

04:12 肉芽組織を取り除く

05:05 エルビウムヤグレーザーで肉芽組織を取り除く

06:42 骨補填およびエルビウムヤグレーザーで止血

07:46 縫合

08:40 手術後の説明

09:12 1週間後の抜糸

10:27 セラミック装着して終了

 

 

【抜いてみないと分からない】プチッと腫れた歯ぐきの膿…抜歯宣告の理由 -治癒への再根管治療の全記録-

【この動画の概要】

「歯茎にプチッとしたできもの(腫れ)があるけれど、レントゲンでは異常が分からない」 「差し歯を外してみないと、本当の原因は分からないと言われた」 そのような強い不安を抱えて当院へ来院された患者様の、右上第1大臼歯(6番)の再根管治療の記録です。 歯肉に生じた「プチッとした腫れ」は、フィステル(サイナストラクト)と呼ばれる膿の出口です。しかし、被せ物が入っている状態の二次元のレントゲン画像だけでは、根管内部の微細な問題を発見することは極めて困難なケースがあります。

【「分からない」ことの真実と、原因の究明】

前医の先生が「外してみないと分からない」と仰ったのは、決して無責任な言葉ではありません。そこには「肉眼」と「二次元のレントゲン」による診断の構造的な限界が存在します。光の届かない暗く細い根管の内部は、肉眼では状態を把握することが物理的に不可能なのです。 当院にて被せ物を慎重に外し、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)の強力な光と拡大視野のもとで内部を確認した結果、根本的な原因が明確になりました。

【どのような治療を行ったか?】

原因が視認できれば、あとはそれを確実に取り除くだけです。 動画では、ラバーダム防湿による無菌環境のもと、マイクロスコープを用いて根管内の汚染を緻密に除去・拡大し、徹底的な洗浄を行う様子を公開しています。 肉眼の壁を越えた精密根管治療によってフィステルは完全に改善し、最終的にセラミックスクラウンを装着して確実な機能回復を果たすまでの一部始終をご覧ください。

【同じような症状でお悩みの方へ(受診のためのアクションプラン)】

歯肉の腫れや膿の出口(フィステル)は、見えない根の先で感染が進行している明確なサインです。「痛みがないから」と放置して自然に治癒することはありません。 ご自身の大切な歯を守るためにも、決してそのままにしないでください。まずは現在通院されている主治医の先生に詳しく診ていただくか、もしくは最寄りの近隣の歯科医院を受診し、CT撮影を含めた適切な精密検査を受けられることを強くお勧めいたします。

この動画が、真の原因究明と前向きな治療への一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

このチャンネルの動画は、当院にご来院頂いた患者様にご同意を頂いた上で配信させて頂いております。

 

夏季休暇および年末年始休暇のお知らせ(2026年)

2026年夏季休暇は、8/-8-16

2026~2027年年末年始休暇は、12/26-1/3

となっております。何卒宜しくお願い致します。

 

 

【開けっ放しが抜歯を招く】治らぬ膿への「開放処置…」再根管治療の全記録(最後におまけ映像あり)

このチャンネルの動画は、当院にご来院頂いた患者様にご同意を頂いた上で配信させて頂いております。

【学術的・教育的見地に基づく医療解説動画】

本動画は、歯科医療従事者および歯科治療でお困りの方へ向けた、精密根管治療の教育・啓発を目的とした医療ドキュメンタリーです。実際の治療映像が含まれますが、視聴者にショックを与える目的ではなく、科学的根拠に基づく正しい医療手順と、病状が治癒していくプロセスを客観的に記録し公開するものです。

【この動画の概要】

右下第2大臼歯(7番)の根管治療において、強い痛みはないものの歯肉の腫れ(フィステル・サイナストラクト)が引かず、「開放処置(歯を開けっ放しにする処置)」のまま経過観察となり、大学病院への紹介、そして最終的に抜歯宣告を受けてしまった症例です。 当院へ来院された際、銀歯の咬み合わせの部分に穴を開けた状態で長期間開放されており、歯肉には膿の出口(フィステル、サイナストラクト)が形成されていました。この動画では、そうした困難な状態から当院がどのようにアプローチし、確実に治癒へと導いているかを記録しています。

【根管の「開放処置」に対する現代の学術的見解】

根管治療において、排膿を促すためにやむを得ず歯を開放状態にすることがありますが、この状態を長く放置することは、現在では明確に非推奨とされています。 世界的成書である「Cohen’s Pathways of the Pulp」や、AAE(米国歯内療法学会)などの専門学会のガイドラインでは、根管を開放したままにすることは原則禁忌とされています。開放によって唾液が流入し、新たな口腔内細菌が侵入することで、複雑な混合感染へと病態が悪化してしまうためです。 また、やむを得ず開放を選択した場合の許容期間についても、以下の学術文献で明確に示されています。

文献1:Abbott PV. The apical abscess: a review of diagnosis and management. Aust Endod J. 2000;26(1):32-5.

内容:著者のAbbottは、例外的に開放を選択した場合でも、唾液や細菌による二次感染リスクを最小限に抑えるため、開放期間は最大でも「24時間以内」とすべきであると明記しています。

文献2:Weine FS, Healey HJ, Theiss EP. Endodontic emergency dilemma: leave tooth open or keep it closed? Oral Surg Oral Med Oral Pathol. 1975;40(4):531-6.

内容:Weineらも、開放はあくまで例外的な処置とし、排膿が止まり次第、速やかに(原則24時間以内に)閉鎖することを強く推奨しています。

【このような症例にどう対応したか?】

長期間の開放状態により閉塞してしまった根管に対し、クラウンの除去から始まり、ラバーダム防湿下での無菌的な再根管治療を行いました。 マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)の視野のもと、閉塞した根管を開通させて拡大清掃し、十分な洗浄を行った後、Er:YAGレーザー+次亜塩素酸による殺菌を徹底しました。動画では、その処置によってフィステルが完全に消失し、最終的なセラミッククラウンを装着して機能回復を果たすまでの一部始終を公開しています。 また本編終了後には、当院スタッフからの温かいオマケ動画も収録しております。

【同じような症状でお悩みの方へ(受診のためのアクションプラン)】

抜歯宣告を受けた歯であっても、適切な環境下で精密な処置を行えば、再び機能させることができる可能性があります。歯を開けたままの状態で腫れや膿が引かない場合、感染がさらに悪化しているサインかもしれません。 ご自身の大切な歯を守るためにも、決して放置しないでください。まずは現在通院されている主治医の先生に詳しく診ていただくか、もしくは最寄りの近隣の歯科医院を受診し、適切な精密検査と治療を受けられることを強くお勧めいたします。この動画が、前向きな治療への一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

【タイムスケジュール】

00:00 問診

00:37 無痛麻酔と病状のご説明

00:47 開けっ放し…開放処置とは何か

02:41 ラバーダムの装着と術前の消毒

04:30 再根管治療

24:54 治療後のご説明

26:57 2回目の根管治療 果たして治ったのか

27:15 セラミッククラウンの装着

28:01 オマケ動画