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このチャンネルの動画は、当院にご来院頂いた患者様にご同意を頂いた上で配信させて頂いております。
【学術的・教育的見地に基づく医療解説動画】
本動画は、歯科医療従事者および歯科治療でお困りの方へ向けた、精密根管治療の教育・啓発を目的とした医療ドキュメンタリーです。実際の治療映像が含まれますが、視聴者にショックを与える目的ではなく、科学的根拠に基づく正しい医療手順と、病状が治癒していくプロセスを客観的に記録し公開するものです。
【この動画の概要】
右下第2大臼歯(7番)の根管治療において、強い痛みはないものの歯肉の腫れ(フィステル・サイナストラクト)が引かず、「開放処置(歯を開けっ放しにする処置)」のまま経過観察となり、大学病院への紹介、そして最終的に抜歯宣告を受けてしまった症例です。 当院へ来院された際、銀歯の咬み合わせの部分に穴を開けた状態で長期間開放されており、歯肉には膿の出口(フィステル、サイナストラクト)が形成されていました。この動画では、そうした困難な状態から当院がどのようにアプローチし、確実に治癒へと導いているかを記録しています。
【根管の「開放処置」に対する現代の学術的見解】
根管治療において、排膿を促すためにやむを得ず歯を開放状態にすることがありますが、この状態を長く放置することは、現在では明確に非推奨とされています。 世界的成書である「Cohen’s Pathways of the Pulp」や、AAE(米国歯内療法学会)などの専門学会のガイドラインでは、根管を開放したままにすることは原則禁忌とされています。開放によって唾液が流入し、新たな口腔内細菌が侵入することで、複雑な混合感染へと病態が悪化してしまうためです。 また、やむを得ず開放を選択した場合の許容期間についても、以下の学術文献で明確に示されています。
文献1:Abbott PV. The apical abscess: a review of diagnosis and management. Aust Endod J. 2000;26(1):32-5.
内容:著者のAbbottは、例外的に開放を選択した場合でも、唾液や細菌による二次感染リスクを最小限に抑えるため、開放期間は最大でも「24時間以内」とすべきであると明記しています。
文献2:Weine FS, Healey HJ, Theiss EP. Endodontic emergency dilemma: leave tooth open or keep it closed? Oral Surg Oral Med Oral Pathol. 1975;40(4):531-6.
内容:Weineらも、開放はあくまで例外的な処置とし、排膿が止まり次第、速やかに(原則24時間以内に)閉鎖することを強く推奨しています。
【このような症例にどう対応したか?】
長期間の開放状態により閉塞してしまった根管に対し、クラウンの除去から始まり、ラバーダム防湿下での無菌的な再根管治療を行いました。 マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)の視野のもと、閉塞した根管を開通させて拡大清掃し、十分な洗浄を行った後、Er:YAGレーザー+次亜塩素酸による殺菌を徹底しました。動画では、その処置によってフィステルが完全に消失し、最終的なセラミッククラウンを装着して機能回復を果たすまでの一部始終を公開しています。 また本編終了後には、当院スタッフからの温かいオマケ動画も収録しております。
【同じような症状でお悩みの方へ(受診のためのアクションプラン)】
抜歯宣告を受けた歯であっても、適切な環境下で精密な処置を行えば、再び機能させることができる可能性があります。歯を開けたままの状態で腫れや膿が引かない場合、感染がさらに悪化しているサインかもしれません。 ご自身の大切な歯を守るためにも、決して放置しないでください。まずは現在通院されている主治医の先生に詳しく診ていただくか、もしくは最寄りの近隣の歯科医院を受診し、適切な精密検査と治療を受けられることを強くお勧めいたします。この動画が、前向きな治療への一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
【タイムスケジュール】
00:00 問診
00:37 無痛麻酔と病状のご説明
00:47 開けっ放し…開放処置とは何か
02:41 ラバーダムの装着と術前の消毒
04:30 再根管治療
24:54 治療後のご説明
26:57 2回目の根管治療 果たして治ったのか
27:15 セラミッククラウンの装着
28:01 オマケ動画
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