我慢しないことの大切さ

「我慢をしない」こと。とても大切です。

「私は我慢強いから大丈夫です」
治療の際、よくお聞きする患者様からお言葉です。

これまで、歯で大変なご苦労を重ねていらっしゃったご様子の患者様。
そのご苦労、察するに余りあります。
しかし、私の歯科治療に「我慢」は要らないのです

ヒトは、なにか問題が生じたとき、困難が生じたとき、その問題・困難に対応・反応します。まずは問題を解決しようとする、しかしすぐに解決できなければ、、、

①問題と向き合い、その原因を理解把握した上で置いておく。
②問題を把握することなく、「何とかなるろう…」と放置する。

あなたはどちらでしょうか?

①と②には大きな違いがあります。

どちらも「我慢」していますが、
①は、自己決断した上での行動。
②は、決断せずの放置、状況依存。
です。

②の放置では、今後どのようになるのか?わからずストレスが溜まります。
「ストレスは万病」のもとです。

ストレスにより身体は緊張し、免疫機能は低下する。
理性では我慢できても、身体は悲鳴を上げているのです。

この問題長期を抱えていると、病態が「常態化」し、その問題すら自覚できなくなる。

問題に更なる問題を重ね、個人の許容量を超えた時に、
どうにもならない「症状」が発現するのです。

歯科医院はできれば来たくないところでしょう。
私も同じ見解です、できれば予防で来院して頂きたい。

漫然と「我慢しない」こと。これが大切です。

これまで重ねてご苦労は察するに余りあり、心情をお察しいたしますが、「我慢強い」こと誇るべきことではないのです。

何か目標を持ったうえでの「我慢」「忍耐」は素晴らしいこと。
いずれは必ず報われます。

放置することでは解決はありません。

「人生とは嵐が去るのを待つ場所ではなく、雨の中でもダンスをして楽しむことを学ぶ場所である」(ヴィヴィアン・グリーン)