かみあわせの高さ(東京都内の歯医者)

ヒトは1日24時間のうち、かみあわせている時間(上下の歯が接触している時間)は、わずか7分~15分。そのほとんどが嚥下と咀嚼に費やされます。つまり、日常生活において「上下の歯が接触していることはほとんどない」ということ。
このブログを読みながら、上下の歯は接触していますか??

咀嚼と嚥下以外の上下の歯の接触は身体に害を与えます。

この代表的なものが「歯ぎしり、くいしばり」です

この歯ぎしりやくしばりを日常的に普通のこととして行っている患者様がとても多いのです。
(Dental compression syndromeについてはこちらをご参照ください)

良くないかみあわせ、良くない姿勢で、この歯ぎしりやくいしばりを行うと、首や肩・全身の痛みを引き起こします。当院では、「かみあわせ」 の治療をとても注意深くおこないます。とても大切なのです。

ただ、かみあわせだけが原因ではありません。
立っている時、坐っている時、寝ている時。全身の姿勢、日常生活習慣が、かみあわせに大きな影響を与えます。

・頭を後ろへ30°屈曲すると、平均で約3.2mmかみあわせが高くなります。
・足を延ばした状態で、平均約1.3mmが高くなります。
・運動後の息が上がった状態で平約1.8mmが高くなります。
・姿勢維持の要となる「足、ひざ、腰、首など」の各部に疼痛は、かみあわせに多大なる影響を与えるのです。

生まれながらの骨格もかみあわせに影響を与えます。個人差があるのです。頭蓋と上顎と下顎の前後左右上下的な3次元的位置関係や特徴」という遺伝的骨格もかみあわせに影響を与えます。

かみあわせの治療には、こういった絡み合った原因を解きほぐすための徹底した診査と診断。そして根気強い思考錯誤的な治療が必要となります。

かみあわせの違和感、顎関節症は、はじめは小さな詰め物や冠を装着する治療からはじまります。ひとつひとつの歯の治療に最善と全力と尽くすことがとても大切です。