むし歯は唾液中に存在する細菌(バクテリア)の感染症です。歯の内部、深くまで進行した場合、バクテリアを徹底的に駆除するために、歯の神経を取り除き、歯の在った「根管」内部を徹底的に除菌します。
根管内はとても複雑です。
前歯であれば、大抵1歯根に1根管。小臼歯は1歯根~2歯根に1~2根管。大臼歯は2歯根~3、4歯根に2~4根管が存在し、個体差があります。主根管をある程度キレイにすれば症状は改善しますが、のちに問題を起こすこともあり、徹底した根管治療の必要性が現在求められています。
上の①の写真、3つの穴(=根管)が見えます。3根管、なにも問題なきように見えます。大臼歯では根管をキレイにするとともに、「髄床底」にある副枝の清掃も大切。また、この髄床底を整理整頓することで、②のような根管が見つかることもしばしば。
主なる大きな根管であれば、経験と知識があれば肉眼であっても手指の感覚で治療することはできるかもしれませんが、この髄床底の整理に関しては無理。マイクロスコープと超音波チップにて丁寧に整理することが求められるのです。
また、現在の歯科大学における根管治療教育では、ステンレススチール主に用いた根管治療法で教育が為されています。これも世界水準の根管治療では20~30年の時代遅れ。保険治療主体の日本医療の現状といえるでしょう。
当院では、米国UCLA根管治療の正式プログラムを修了した歯科医師が根管治療を行います。
当院で行う根管治療につきましては、根管治療症例報告にて毎日報告させていただいております。「どんな治療をするのだろうか?」心配な方はご参考ください!