歯の神経 取らない方がいい?

根管治療(=歯内療法、歯の神経をとる治療、歯の神経を抜く治療、根幹治療)の際、大変よく頂くご質問。

① 『 歯の神経って取らない方がいいのですよね?』

② 『 歯の神経を取るデメリットって何ですか? 』

③ 『 歯の神経を取ると、歯が脆くなる(もろくなる)って聞いたのですか』

④ 『 歯の神経を取ると、どの位持ちますか?』

この4つ、大変多く頂くご質問です。

当院の見解を回答させて頂きます。
ご参考頂ければ幸いです。
またこの回答で、ネットに溢れる根拠のない恐怖を煽る情報に惑わされることなく、適切な根管治療をご選択頂けることを切に願っております。

 

① 『 歯の神経って取らない方が良いのですよね?』

回答) 歯の神経は取らない方が良いです。また、歯は可能な限り削らないほうがいいでしょう。

この回答だけでは、答えが不十分となるため、”根管治療の目的、むし歯治療の目的”を知っていただく必要があるでしょう。

〇 むし歯とは、唾液中に存在する細菌が、歯を溶かしながら感染を拡げていく病気です。
〇 むし歯治療とは、その感染を取り除く(削り取る)治療です。

むし歯は放置することで、感染を拡げ、歯だけでなく、その歯を支える骨(歯槽骨)にまで及びます。その感染拡大を予防するために、感染したむし歯の部分を削り取るのです。
”歯の神経を取る”とは、”感染した歯の神経=悪い所”を取り除くこと、これが根管治療です。

ここで、再度ご質問に戻りましょう!

”適切な診断”のもと、”歯の神経を残す治療が不可能な”症例で、
① 『 歯の神経って取らない方が良いのですよね?』

どうでしょうか?
このような状況で、歯の神経を取らない、つまり感染を放置することは良いことでしょうか?悪いことでしょうか?

”適切な診断”のもと、”歯の神経を残す治療が不可能な”症例では、
歯の神経を取ることは、メリットのみであり、デメリットは全くありません。

歯の神経を残す治療とは何か?

但し、そこには、以下のポイントがあります。

1)適切な診断

2)歯の神経を残す治療法を持ったうえでの決断か?
《 2)にはマイクロスコープとラバーダムは必要不可欠です》

この2点を抑えた上での根管治療は、メリットのみです。
安心して、根管治療に臨んで頂きたいと思っております。

②~④につきましては、後日、ホームページにて供覧させて頂きます!
ぜひご参考ください!

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