気圧が低いと少し痛むが気にならない程。被せ物をすると膿が溜まる?(根幹・根管治療)

6年ほど前に、根管治療を受けました。

すごくいい先生で、歯を残す、と頑張ってくださり、とても痛かったですがアフターケアもしっかりしてくれて現在も様子見でした。(治療は終わっていると言われました)

どうしても引っ越さなければならなくなり、新しい歯医者に行ったのですが、根管治療をした歯の奥に膿が溜まっている、(レントゲン済)と言われました。

また穴を開けて膿を抜いて、薬を取り替える治療をしてくれるそうです。

前の歯医者では根管治療は麻酔ありでやってもらってましたが、新しい歯医者では神経がないから麻酔なしでやる、と言われました。少し怖いです。

気圧が低かったりすると少し痛んだりするのですが、そんなに気にならないほどでした。

このまま治療は続けたほうがいいのでしょうか?

また被せ物をしてもそのうち膿が溜まってしまったりするものなのですか?

お答えいただけると幸いです。

コメントありがとうございます!

回答させて頂きます。実際に拝見していないため、適切な回答とならない場合もござます。

あらかじめご理解頂いた上でお役立てください!

まず大前提として、2つ質問があります。

①なぜ「信頼できる先生が様子を見よう!とおっしゃってくださった歯を、痛みも気にならない歯を治療することになったのでしょうか?」

②治療はすでに開始しているのでしょうか?

頂きました質も2点について回答致します!

「このまま続けた方がいいのでしょうか?」

→再治療がすでに始まっているのであれば、治療を最後まで続けましょう!

開始していないのであれば、ご自身の判断で、現在の歯医者さんと相談し、治療をするか否かを決めましょう!

理由は以下の通りです。

1.むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。その感染を取り除けば治ります。取り除けていなければ、違和感、痛みが残ります。

「気圧が低かったりすると少し痛む」という症状は、そのまま気圧変化と疲労に起因します。

圧が変わる事で痛むということは、そこに血液、つまり炎症があるのでしょう。いつもは自身の免疫で細菌感染を抑え込んで置けますが、気圧変化などの外的刺激、身体の疲労による免疫機能の低下で細菌の感染力が一時的に高まるのかもしれません。また気圧変化時は「かみしめ」をしていることがしばしばです。そういったことも起因するのかもしれません。

前医の治療後より、症状が変わらないのであれば、悪くなっていないのであれば、その痛み違和感の頻度と強度が頻回に、強くなっていないのであれば、経過を観察してもいいのかもしれませんが、感染が残っている可能性はあるでしょう。

2.感染が残っているとして、なぜそれを前医が様子を見るとした?ところに疑問が残ります。それは2つ考えられます。

1)その感染を取り除くことができない

2)歯自体が壊れてしまっており、そこに感染が少し残っている

1)根管形態は複雑です。その感染を取り除くには、ラバーダムなし、CTなし、マイクロスコープなしでは非常に困難といえるでしょう。前医ではそのような困難な状況を読み取り、できうる限りの施術をし、経過観察をしていたのかもしれません。

その困難な状況を、今回の歯科医師が解消できるのであれば、再治療は意味あるものでしょう。

2)根管治療を何度も何度行っていると、歯は壊れます。また1)のような複雑な形態では、根管形態が治療により損傷しかねません。そういった状況が患歯にあるのかもしれません。そのため信頼できる前医は様子をみましょうと言ってくださったのかもしれませんね。

「被せものをしても、そのうち膿がたまってしまったりするものなのですか?」

→「被せものの装着」と「膿が溜まる」ことに関連性はありません。

膿が溜まるということは、そこに「細菌感染」が残っているからに他なりません。

まずは、前提条件2つをご確認頂いた上で、再治療をご決断下さい。

その上で、上記考えられる問題を解決できるか否かを、現在の先生と相談してみてはいかがでしょうか!

この回答が少しでもお役に立てれば幸いです。よろしくお願い致します!

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