咬合紙で噛み合わせ調べる時は、寝てる状態から起こした方が正確に診れる

咬合紙で噛み合わせ調べる時は、寝てる状態から起こした方が正確に診れると聞きましたが、如何でしょうか? インレー装着でラバーダム付けてもらっことないからそれは滅菌の為にしてもらいたいな。。

コメントありがとうございます!

おっしゃる通りですね。

『起きている状態、座っている状態』のかみ合わせを再現するならば、ご推察の通り、起こして、座った状態でかみ合わせを取った方が正確に取れます。

ただし、治療ユニットの上で、足を延ばした状態では意味がありません。
椅子に座っているような状態を再現しないと意味がないでしょう。

脚を前に伸ばした状態で座る姿勢、いわゆる長座は、腸腰筋を収縮させるとともに、首の前傾を伴う姿勢です。
これでは、下あごは後ろ下へと引っ張られ、正確なかみあわせは取れません。

もし座る姿勢でのかみ合わせを再現されたいのであれば、ぜひ、椅子に座った状態でかみ合わせを取っていただければと思います。

私は、かみあわせはほぼすべて、水平姿勢、寝た姿勢で採得しています。

姿勢によって、かみあわせは変化しますが、その偏位方向は人それぞれです。
その方の全身姿勢、骨格、頭蓋と上顎と下顎の3次元的位置関係によって偏位方向が異なります。

人の姿勢は、立ち姿勢、座り姿勢、寝姿勢。この3つのうち、どこでのかみあわせに重きを置きたいのか?または、どの程度、遊びをつくりたいのか?などを考慮した上で、かみ合わせを採得し、インレーやクラウンの製作に生かします。

どのような骨格で、どのような姿勢でかみ合わせを採得した上での人工歯なのか?
これが分かっていれば、調整は簡単ですが、その判断基準もなく、採得したかみあわせでは、まったく意味をなさないでしょう。

このような点を考慮した上で、歯科医師はかみ合わせを採得しています。
たとえ寝姿勢でかみ合わせを採得しても、こういったことが分かっていれば、何も、問題はないかと感じております。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

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