治療期間の短縮

『平均寿命』
寿命は長いに越したことはないでしょう。

しかしこの『寿命』。
『寿命=健康寿命+不健康寿命』

不健康な状態で、寿命が長くても意味がありません。

こんな研究結果があります。
「残存歯数と低栄養には比例関係が存在する」

つまり、歯が少ないと、低栄養であることが多く、つまりは、病気になりやすいということ。歯が少なくなると、免疫能力の低下を促します。

噛みづらくなると、軟食傾向に陥り、炭水化物の摂取量も増えます。

「一本くらい歯が無くてもいいかな、噛めるから・・・」
歯が喪失したままでは、上記の通り、全身の健康状態に影響を及ぼします。
失った歯を適切に補うことで、サクセスフルエイジングが得られます。

歯の治療期間も同様でしょう。
治療期間中は食事がしづらくなることともしばしばです。
長い治療期間は、「不健康寿命」そのものです。

診査診断のもと、病態の原因を追究し、治療計画を立案することで、
治療のゴールが明確となります。
つまり、
無駄な治療を省き、治療期間を短縮すること。
「健康寿命」を長きものとすることに寄与するでしょう。

2~3回で終了することのできる簡単な治療ならば、詳細な治療計画は要らないかもしれません。

しかし、全顎にわたる治療ならば話は別でしょう。

小さな山に登るのなら、準備は軽装で済みますが、エベレストならば話は別。
綿密なるルート検索と周到なる準備が必要なのです。

綿密なる治療計画は、歯科治療の短縮につながり、
つまりは、低栄養となる期間の短縮、
つまりは、健康で美味しく食事ができる期間、寿命を長くすることに寄与することとなりますね。