筋肉は動かないと緊張します。つまり筋肉痛になる。
噛むことに関連する筋の筋肉痛には歯ぎしりが関与します。
歯ぎしりに、3種類あります。
・グラインディング(ぎりぎり)
・クレンチング(音せずにくいしばる)
・タッピング(カチカチ)
このうちの、クレンチングがくせもの(歯軋りの写真)。左右にギリギリすることなく、上下の歯がはまりこみ、食いしばるのです。筋肉は動かずに緊張する。音がすることもないために、本人の自覚もありません。
これにより、顔貌に変化が生じます。咬筋は張り、肥大することとなるのです。
右写真は元の顔の左だけを反転してつなげたもの、右だけを反転してつなげたものを示します。
生まれたばかりの時、人間は左右対称の顔をしています。
しかし、何らかの後天的因子により、このように左右差のある顔になるのです。
顔のゆがみの原因として、
・不適切な生活習慣(頬杖や睡眠姿勢) →これを態癖といいます
・不正なかみあわせ
・口の周囲の癖
・不適切な咬み方
・不適切な歯科治療
などがあげられます。
これらはすべて、「不適切な力」であり、「不適切な形態」です。
力のコントロール、力の見える化が診査において大切です。
宮﨑歯科医院では、かみあわせ治療を行う際、このような点を診査するために、全身写真、口腔内写真、模型診査、レントゲン写真、顎関節CT撮影、問診など、様々な検査を行います。